ダディ・ブラウン

『いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう』というブログを毎日更新しています。ht…

ダディ・ブラウン

『いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう』というブログを毎日更新しています。https://pto6.hatenablog.com

最近の記事

Meltykiss

Meltykissという魅惑のキューブをご存じだろうか。 冬季限定のチョコレート菓子だ。ガッキーが長年CMを務めており、それを見かけるたびに「ああ、今年もそんな季節か」と冬を噛みしめてしまう。 そしてこの商品を宣伝するガッキーを見るたびに思う。「ガッキー、君は今年もそんなに可愛いのかい」と。 そんなわけで、今年も冬がやってきた。冷蔵庫を開けると、妻が誘惑に負けて買ってきたというMeltykissが置かれていた。その控えめなサイズの上品な箱が、いっそうこのお菓子の価値

    • 自分へのコミットメント

      一番好きなことを仕事に出来ている人が羨ましい。 最近、そのように強く思うようになった。ひとつのきっかけは、仕事で歳の近いとある先輩と話したことだ。 彼はもともとうちの業界に強い関心をもっており、それゆえに技術に特化した子会社採用で入社した。しかしその溢れんばかりのバイタリティと能力でみるみる昇進を重ね、今年からは私が所属する親会社へと転籍された。 彼が凄いのは、その行動力だ。この分野の最先端技術が海外にあると知れば、上司を懐柔し、海外出張を実現させるだけの腕力をも

      • お月様と隠れんぼ

        ほら、お月様が隠れんぼしてるよ。 近所の店で夕食を食べた帰り道、娘が夜空を指さしそんなことを呟いた。彼女の指し示す夜空には、少し欠けた明るい月が浮かんでいた。 ほら。 娘がそう言うと、背の高いマンションの背後に隠れ、月が見えなくなった。私たちが歩いているからそうなるのだが、私に抱っこされ、自らでは動いていない娘の体感としては、月が動いて隠れたように見えるのだろう。 しばらく歩くと、月がふたたび姿を現した。 お月様みーつけた。娘は嬉しそうにはしゃいでいた。し

        • 英語を勉強する宣言

          ふいに英語を習得したいという気持ちが芽生えた。 きっかけは色々とあるのだが、一言でいえば「せめて英語くらい人並み程度にできなくてどうする」と、我ながらに思ってしまったからだ。 善は急げと、私は会社帰りに本屋へと立ち寄り、英語学習の書籍を購入した。とりあえず、TOEICで600点をめざす。それを今年度の目標に掲げることにした。 私はご存じのとおり、日本語をこよなく愛する男だ。彼女とは常に誠実に向き合い、ときに思いっきり戯れ、揺るぎない蜜月の日々を積み重ねてきた。

          ささやかなるヒント

          まるで盆と正月が一緒に来たかのようだった。 そのときの娘の表情だ。彼女は嬉しさを抑えきれないようにはにかみ、その興奮から頬を赤く染め上げていた。 なにも特別なことをしたわけではない。ブロックを手に遊ぼうとする娘の前に、私と妻がふたり揃って座っただけだ。娘は、家族三人、みんなで一緒に遊ぶとき、ほんとうに嬉しそうな顔をしてくれる。 平日の日中は妻と二人っきりだし、平日の夜や休日は、私と娘の二人で遊ぶことが多い。もちろん、そのときもとても嬉しそうにはしてくれるのだが、私

          ささやかなるヒント

          心を鬼にしてというけれど

          娘のわがままが目に余るようになってきた。 基本的には良い娘なのだが、テンションが上がりすぎたとき等になかなか言うことを聞いてくれない。もう3歳になったことだし、本人の為にもしっかりと躾を身につけさせてあげたいと思った。 これまでは妻が叱り役で、私がフォロー役だった。というより、私は娘に対して甘い態度ばかりをとっていた。でもだからこそ、そんな私がいざというときに厳しい態度をとれば、躾を覚えさせる上で有効なのではないか。 いつも通りおどけてくる可愛い娘に対して、厳格な

          心を鬼にしてというけれど

          やりすぎの境界線

          娘とはよく人形遊びをする。 そこは想像力がものを言う世界だ。次々と新たな設定や物語を吹き込み、その場のやりとりに展開を生み出す。 当然ある程度のリアリティは必要となってくるし、同時に、わくわくするような突飛な発想も重要となる。 昨日はレゴブロックの人形たちで遊んでいた。娘が女の子をもち、私が男の子をもった。「こんにちは、わたしはチョウチョちゃんだよー」という自己紹介から始まり、私たちは食料を探しに冒険の旅にでることにした。 すいすい飛ぶように走るチョウチョちゃ

          やりすぎの境界線

          臆病、それが私の武器です。

          昨日、会社で先輩からこんなことを言われた。 「陰でそんな努力をしてるんだね」 いきなり癪に障ることを言うが、私は職場では“できる奴”だと思われている。仕事で関わる人達はみな信頼してくれているし、総括という立場がら、ほとんどの人達と仕事で関わっている。好き嫌いは置いといて、少なくとも一目置かれているという自負はある。そして結果として、人事評価でも連続で最高評価をもらっている。 そんな私はおそらく、涼しい顔してどんな仕事でもこなすことができる、資質に恵まれた人材だと思

          臆病、それが私の武器です。

          世界は誰かの仕事でできている。

          今日は会社を休んで免許更新に行ってきた。 妻の勧めで運転免許センタではなく、はじめて警察署で更新手続きをしてみた。いくらか手数料は高いのだが、人混みも少なく、近所にあるのでアクセスしやすい。 受付が開くと同時に手続きを開始した。私が一番だったのだ。こなれた説明に促され、次の受付へと行く。そこでも指示を受け、テンポ良く工程をこなしていく。システマチックに流れ、実に気持ちがよかった。 私はゴールド免許フォルダー、またの名をペーパードライバーなので、講習は30分だ。妻か

          世界は誰かの仕事でできている。

          ナイトメア

          離婚した妻が私の友人と再婚していた。 私はそれを知らずにその友人宅まで遊びに行った。食卓へと通され椅子に座ると、妻が麦茶の入ったコップをお盆に乗せ、私たちの元へと運んできてくれた。 私は戸惑いが顔に出ぬよう、なんとか平静を装った。その後、妻は斜め向かいに座り、私と友人との会話を笑顔で聞いていた。あらかじめ私が来ることを知っていたからだろうか、妻はとても落ち着いているように見えた。 私はできるだけ妻の顔を見ないよう努めながら、友人と話を続けた。しかしその内容はまった

          『1対9』

          妻と娘が実家に帰った。 毎年恒例のことだ。夏休み前に地元の大学でOB会があるので、そこへ参加するがてら、ひとあし先に帰省するのだ。私も夏期休暇に入り次第、そこで合流する。 人間というのは身勝手なもので、常に無いものねだりの心情がはたらく。家族と一緒に過ごすのが大好きな私も、たまにひとりの時間があれば楽しく感じるし、ひとりでばかりいると家族と過ごしたくなる。 昨日は、久しぶりにひとりになったばかりだったので、『寂しさと楽しさ』が『1対9』くらいの割合だった。 き

          目には目を、言葉には言葉を

          言葉で浮かぶモヤモヤは、言葉で晴らすのが一番だ。 昨日はそのことを改めて実感した。仕事帰り、初めて行く美容室で髪を切った。想像以上に居心地もよく、仕上がりにも満足した。しかし、家に向かって歩き出すと、鬱々とした気持ちが蘇ってきた。 会社での帰り際、とても理不尽な頼まれごとをされたのだ。それに対して私はまっとうな理由を述べ、断った。仕事ではない。送別会でのスピーチに関することだ。しかし断ったものの、すっきりしない。“断る”という行為にも、それなりのストレスがかかるのだ。

          目には目を、言葉には言葉を

          妻ッサージ

          妻が香りよいアロマオイルを買ってきた。 ママ友と買い物に出かけ、その際にお揃いで買ったらしい。残業帰りの私は、食事を食べながら、妻のうれしそうな報告話に耳を傾けた。他にも可愛らしい室内履き等も買えたようで、見るからにご機嫌な様子だった。 その前日、私の不注意な発言から妻を不機嫌にさせていたのだが、一日中友人と楽しく買い物ができたことで、すっかり気分転換ができたようだ。ありがたいなと友人に感謝をしつつ、私は食後、ひとりシャワーを浴びた。 浴室から出てリビングへと戻る

          結婚指輪と薬指

          昨日は、結婚指輪を付けずに会社に行った。 基本的にいつも指輪をしている私だが、ワックスで髪を整える際には毎回外している。昨日はそのときに外したまま、洗面所に置き忘れてしまったのだ。 会社に向かう電車の中でそのことに気がつくと、急にそわそわした気持ちになった。いつも身につけているものがないと、なんだか落ち着かないものだ。 私は身につける装飾品は、結婚指輪と時計だけと決めている。というか、理系のくせに『ファッションの足し算・引き算』を理解できていない私が、それ以上のも

          結婚指輪と薬指

          愛しのルイボスティー

          ルイボスティーを毎日たしなむ男。 そう聞くと、どこぞの英国紳士を思い浮かべるかもしれない。しかし、これは私のことなのである。まぁ、紳士であることには間違いないが。 この文章を書きながらも、私は手元にルイボスティーの入ったカップを置いている。先程も幾ばくか口に含み、その軽やかな口当たりと深みのある味わいを堪能した。 我が家にルイボスティーが常備されるようになったのは、一月ほど前からになる。もともと好きだった妻が買ってきて、夫婦団らんの時間に私に飲ませてくれたのがきっ

          愛しのルイボスティー

          モンスターハンター

          モンハンとは恐ろしいゲームだ。 先日からPS4で妻と遊んでいるのだが、すっかりハマってしまった。 今やそのプレイ時間は15時間超え。娘が寝ている深夜や早朝に、妻と一緒にベッドを抜けだし、画面の前で膝を交えて楽しんでいる。 ゲームに疎かった私たちが、モンハンをこれだけ継続して楽しめているのは、二人の役割分担がうまく機能しているからだろう。 私は『狩り』の担当で、任務クエスト(クリアするとストーリーを進めることができる)を遂行する。大型モンスターの討伐が主なミッシ

          モンスターハンター