見出し画像

飯田有抄のショパコン日記48〜JJとエヴァは末恐ろしいセブンティーン

どうやらファイナリストは新たにプロフィール写真を撮影したらしい、とピティナnote広報室長が申しております。
本当だ。このお二人の新しい写真(ヘッダー)。素敵です。目が普通の17歳(って誰?)じゃない。まっすぐ見つめてると、ドキドキしますよ。

さて、ファイナリスト12名に3名も17歳の若き才能が入っているって、素晴らしいことですね。もちろん、フワっと出てきた無名の天才というのではなく、かなり場数も踏んでしっかりと鍛え上げられてきた、教育界・コンクール界では密かに名の知れた俊英であります。

これから先、どんな自分らしい音楽を高めていくのか、個性の萌芽をすでに十分、聴かせてくれています。

ジェイ・ジェイ・ジュン・リ・ブイ J J Jun Li Bui さん(カナダ)は昨日のトップバッター。協奏曲は第1番です。

画像1

やや緊張の面持ちだったでしょうか。JJさんのあの爽やかで瑞々しい感性が、コンチェルトではやや出にくそうに印象も受けましたが、第3楽章では生き生きとしたリズムと切れも出てきましたね。演奏後の表情からは、まだまだやれること・やりたいことがありそうでした。これからも聴き続けたいアーティストです。

画像2


エヴァ・ゲヴォルギヤン
Eva Gevorgyan さん(ロシア・アルメニア)も第1番を演奏されました。2次予選から聴いてきましたが、ずっと安定したパフォーマンスで、協奏曲も破綻も隙もない演奏で、さすがでしたね。オーケストラは軽快なテンポ感でしたが、エヴァさんはやや重厚感のある入りだったので、すぐにオーケストラもそのカラーへと寄り添っていきました。

画像3

彼女の演奏を「好き!」っていう方、多いだろうなぁ〜と思って聴いていました。どこか20世紀の大物ピアニスト風といいますか、とにかく安定感がすごい。あのテクニックはご自分もピアノを弾く人たちにファンが増えそうですね。

画像4

17歳の堂々たるファイナル、見事でした!!

写真:©Wojciech Grzedzinski/ Darek Golik (NIFC)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?