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飯田有抄のショパコン日記32〜ポーランドのリズムと抑揚♪

3次予選の初日は、ポーランドお二人に始まり、また別のポーランドお二人で終わる、その間に挟まれるアジア人勢、という並びになっていましたね。

昨日の最後から二人のお二人は、

アンジェイ・ヴィエルンチンスキ Andrzej Wiercinski さんと、 ピオトル・アレクセヴィチ Piotr Alexewicz さん。うおおお、舌を噛みそうです。

レポートを書き切る時間がかなりシビアなのですが、どうしても、どうしても、たとえ一言でも言及しておきたい!!!!このお二人も本当に見事だったのです。

アンジェイ・ヴィエルンチンスキさんは、なんといっても4つのマズルカ Op.24。別のレポートで、やはりポーランドのパホレツさんのマズルカが「ありがたい!」という言葉でお伝えしましたけれども、個人的にはもっとありがたい(?!)演奏でした。つまり、聴いていると、不思議なくらいにとってもナチュラルに身体を動かしたくなったのです。マズルカ聴いてて、初の体験! 私もポーランドの空気にいよいよ馴染んできたのか?! いいえ、きっと彼の演奏を耳にした人みんなが、心と連動して身体も動かしたくなったのではないでしょうか。”異文化”度高めに思ってしまう民族舞踊系の音楽ですが、クリアに音楽的に聞かせてくれると、本当に素敵な体験となりますし、まさに音楽が国際言語になる瞬間だと思いました。


ピオトル・アレクセヴィチさんは、昨晩最後の奏者。コンクールはどうしても続けて同じソナタやマズルカを聞かなければならないですが、ここでアレクセヴィチさんが、前奏曲を全曲とりあげるプログラムを組んでおられたこと、そしてその一曲一曲の芳醇な世界観、どんどん切り替わる物語絵巻がとても面白く、疲れも吹き飛ぶ演奏でした。

あ、もう、二日目午前の部の演奏が始まってしまう!昨日の感想はここまで。それでは会場に行ってきます!


※記事の速報性を上げるため、写真は2次予選のときのものです。
写真:©Wojciech Grzedzinski/ Darek Golik (NIFC)
インタビュー:マルタ・カルシ/ピティナ


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