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演奏順の抽選は9/30(木)夜。1次予選のスケジュール概要 ~2021ショパンコンクール

1次予選開幕を5日後に控えたショパンコンクール。YouTubeでは、コンクール事務局制作による今回のイメージビデオ(CM)が公開されました。メッセージは「Talent is just the beginning」。エチュード Op.10-1を基調に、印象的な映像に仕上がっています。

ロングバージョン

ショートバージョン

9月30日(木)20時(現地時間13時)から、カタジーナ・ポポヴァ=ズィドロン審査委員長やアルトゥール・シュクレネル国立ショパン研究所所長らが出席して現地で行われる記者会見の模様は、YouTubeやFacebookでも中継されるようです。

記者会見についての公式サイト発表

また、このなかで、いよいよ1次予選の演奏順抽選が行われるようです。

通例では、ショパンコンクールの演奏順序は、出場者の姓のアルファベット順を原則としたうえで「どの頭文字から始めるか」を抽選する形です。浜松国際ピアノコンクールのように、すべての参加者をシャッフルする形もありますが、ショパンコンクールではアルファベット順が用いられてきました。(ただし、事務局に認められた事情がある場合には、抽選後の調整が行われることがあります。)


1次予選は、10月3日(日)から7日(木)まで5日間連続で行われます。それぞれ、昼の部と夜の部があり、カレンダーによると、前回同様、以下の通りで行われる予定です。

ア)昼の部=日本時間17時~21時(現地時間10時~14時)
イ)夜の部=日本時間翌日0時~朝4時(現地時間17時~21時)


現地の昼の部は、日本では夜に落ち着いて聞けそうですが、現地の「夜の部」に当たった出場者を日本から聞くには、深夜~早朝、なかなかの夜更かしが必要そうです。適宜、YouTubeアーカイブを活用するのが良さそうですね。

前回と1次予選課題曲の規模感は共通なので、各セッションで8人程度が演奏することになります。前回2015年の10月4日「夜の部」、ケイト・リウ(Liu)とエリック・ルー(Lu)が連続していたセッションでイメージをつかんでおきましょう。

◆前回のショパンコンクール(2015年)から1次予選イメージ


課題曲の全体像は以前ご紹介した以下の記事をご参照ください。

ここでは、1次予選の課題曲を再掲します。


◆第1次予選課題曲
以下の楽曲を任意の順で演奏する。ただし(1)のエチュードは2つ続けて演奏すること。

(1)2曲のエチュード、以下のグループから各1曲
※ただし予備予選で演奏したエチュードを除く

a)
Op.10-1 ハ長調
Op.10-4 嬰ハ短調
Op.10-5 変ト長調 「黒鍵」
Op.10-8 ヘ長調
Op.10-12 ハ短調 「革命」
Op.25-11 イ短調 「木枯らし」

b)
Op.10-2 イ短調
Op.10-7 ハ長調
Op.10-10 変イ長調
Op.10-11 変ホ長調
Op.25-4 イ短調
Op.25-5 ホ短調
Op.25-6 嬰ト短調
Op.25-10 ロ短調

(2)以下の作品から1曲

ノクターン ロ長調 Op.9-3
ノクターン 嬰ハ短調 Op.27-1
ノクターン 変ニ長調 Op.27-2
ノクターン ト長調 Op.37-2
ノクターン ハ短調 Op.48-1
ノクターン 嬰ヘ短調 Op.48-2
ノクターン 変ホ長調 Op.55-2
ノクターン ロ長調 Op.62-1
ノクターン ホ長調 Op.62-2
エチュード ホ長調 Op.10-3 「別れの曲」
エチュード 変ホ短調 Op.10-6
エチュード 嬰ハ短調 Op.25-7

(3)以下の作品から1曲
バラード第1番 ト短調 Op.23
バラード第2番 ヘ長調 Op.38
バラード第3番 変イ長調 Op.47
バラード第4番 ヘ短調 Op.52
舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
幻想曲 ヘ短調 Op.49
スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20
スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39
スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54


まずは、エチュード、ノクターン系(ゆっくりの曲)、そしてバラードスケルツォ他のメインという予備予選と似た作品群で、コンクールがスタートします。

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