FAIの評価 前方インピンジメントテスト(動画解説)
今回は、FAI:femoroacetabular impingement=大腿骨寛骨臼インピンジメントに対する整形外科的テストでもある前方インピンジメントテスト(Anterior Impingement Test)についてです。
ロコラボでは股関節疾患に対する理学療法評価・アプローチ(徒手・運動療法)について紹介していますので、ぜひご覧ください。
|前方インピンジメントテストとは
前方インピンジメントテストは別名FADIRF Testととも呼ばれ、テストの運動方向でもある股関節屈曲(Flexion)、内転(Adduction)、内旋(Internal Rotation)、膝関節屈曲(Flexion)の頭文字をとってFADIRF Testと呼ばれています。
基本的には、股関節前方でのインピンジメントを評価するテストです。FAIの他、仙腸関節障害、梨状筋症候群などの整形外科的テストとしても同様の運動方向にて痛みが生じる場合に、症状を疑うテストとして紹介されていることも多いです。
|FAIとは
近年、広く知られるようになったFAIは大腿骨側あるいは寛骨臼側、またはそれら両側の骨形態異常に伴う股関節運動時の過剰なメカニカルストレス(大腿骨頭・頚部の衝突)により関節唇や軟骨損傷が生じる病態です。
そして、スポーツ障害や変形性股関節症の一因となり得ることが報告されています。
|FAIの病態分類
|FAIの診断基準
現在、疾患としてのFAIに統一された診断基準はないが、明らかな股関節疾患に続発する骨形態異常を除いた狭義のFAIの診断にあたっては日本股関節学会より提唱されている診断指針を用いることを推奨されています。
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