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活性酸素(フリーラジカル)を除去して老化を防ごう!

どうも、予防栄養学アドバイザーの中村です。
健康科学の教科書を作るために日々の学びをシェアしています。
今回は慢性炎症を起こす活性酸素とフリーラジカル、これらを除去する抗酸化物質について解説します。

活性酸素とは

一般的に活性酸素(Reactive Oxygen Species:ROS)とは通常の酸素分子よりも反応性が高い酸素分子のことで以下の4つがあります。

  • スーパーオキシド

  • ヒドロキシラジカル

  • 過酸化水素

  • 一重項酸素

慢性炎症の原因はフリーラジカル

生体内ではミトコンドリアが酸素を使ってグルコース(糖)からエネルギーを作る時にどうしてもスーパーオキシドが発生してしまいます。
スーパーオキシドは本来2つあるはずの電子が1つになってしまい、ミトコンドリア内を自由に動き回り、周辺から電子を奪おうとして傷をつけてしまいます。
このようなふるまいをすることから、『フリーラジカル』と呼ばれます。

スーパーオキシドはミトコンドリア内で『マンガンSOD』の働きにより過酸化水素となって安定し、ミトコンドリアの外に出てきます。
(過酸化水素になればフリーラジカルの認定が外れます。)
そして『グルタチオンペルオキシダーゼ』(グルタチオンは抗酸化物質界のスーパーヒーローと呼ばれています。)や『カタラーゼ』などの酵素により水と酸素となって排泄されると細胞は傷つかずに平穏が続きます。

しかし、過酸化水素はそのままにしておくとヒドロキシラジカルという最も強力なフリーラジカルへと変化してしまいます。
ヒドロキシラジカルも2つあるはずの電子を1つ失っています。
細胞膜やDNAに傷をつけ炎症を起こすのはこのヒドロキシラジカルなのです。
つまり、フリーラジカルとして認定されているのはスーパーオキシドとヒドロキシラジカルの2つということになり、ミトコンドリアの中を傷つけるのはスーパーオキシド、ミトコンドリアの外にある細胞膜やDNAを傷つけるのはヒドロキシラジカルです。

フリーラジカルから体を守る抗酸化物質

このヒドロキシラジカルを上手く代謝することができれば生活習慣病を予防でき、かつ素晴らしいアンチエイジング(美容)効果をもたらすわけです。
ではどのようにしてこのヒドロキシラジカルを代謝するのでしょうか?

これには『銅-亜鉛SOD』という物質が重要となります。
先程ミトコンドリアの中を守っていたのがマンガンSODですが、ミトコンドリア以外では銅-亜鉛SODが活躍します。
名前の通り、活性中心であるマンガンの部分が銅と亜鉛になっているんです。
そうです。
大方の予想通り、銅と亜鉛を不足しないようにすることが重要です。
特に日本人は亜鉛が不足しています。
亜鉛を積極的に摂取しましょう。
亜鉛は牡蠣、牛肉、納豆などに含まれています。

また、そもそもヒドロキシラジカルを発生させないようにすれば良いわけですから、マンガンSOD、グルタチオンペルオキシダーゼ、カタラーゼがしっかり働いてくれるようにすることも重要です。
マンガンを不足しないようにすることはもちろんのこと、グルタチオンの消費を抑えたり、カタラーゼが体内で生成されるようにすることが重要です。
具体的な方法は後日このマガジンで紹介していきます。

これらの物質は総称して『抗酸化物質』と呼ばれています。
その名のとおりアンチエイジングのための物質です。
あらゆる生活習慣病(肥満、脂肪肝、動脈硬化、認知症、心筋梗塞、脳卒中、骨粗鬆症、関節痛など)を予防し、老化現象(シワ、くすみ、白髪、抜け毛、たるみなど)を予防して美容効果もたらします。

抗酸化物質が如何に重要か分かって頂けましたでしょうか?
参考になったという方は是非『スキ』をお願いいたします。
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