見出し画像

危険なジャンクフード!

どうも、予防栄養学アドバイザーの中村です。
ジャンクフードはお好きですか?
私も以前は大好きでしたが、予防栄養学を学ぶようになってからは一切口にしないようになりました。
もはや近年の麻薬とも言えるジャンクフードについて解説していきます。

ジャンクフードとは

ジャンクフードとは、お菓子やジュース、甘い食べ物、酸化していると思われるサラダ油(大豆油など)で揚げたフライ類、炭水化物だけで構成されているような食べ物のことを言います。

これらは『カロリーは高いけれど重要な微量栄養素は乏しい食べ物』とも言えます。
微量栄養素とはビタミンやミネラル、フィトケミカル、体に良い油(オメガ3脂肪酸、オメガ9脂肪酸、中鎖脂肪酸など)のことです。
つまりカロリーは低いけれど微量栄養素の多いスーパーフードとは真逆の存在と言えます。

ジャンクフードは麻薬と同じ

恐ろしいことに、ジャンクフードには中毒性があります。
一定期間食べ続けると、次からは健康的な食事よりもジャンクフードの方を欲する体になってしまうのです。
よくジャンクフードは麻薬的だと言われますが、揶揄ではなく本当にコカインやモルヒネなどと同じように中毒性があることが脳科学的にて証明されました。

特に砂糖を摂取すると脳内にドーパミンがたくさん分泌されます。
ドーパミンは快楽ホルモンですので、砂糖を食べただけで幸せな気分になります。
一度であればそれほど問題ありませんが、習慣的に摂取するとドーパミンが作用する受け皿(ドーパミン受容体)の数が減ってしまうのです。
これをドーパミン受容体のダウンレギュレーションと言います。
そうなると、今までの量では満足することができず、もっとたくさんの砂糖を欲するようになります。

ネズミを使った研究では

ネズミを使った実験で、ジャンクフードを食べさせたところ、そのネズミは通常の餌よりもジャンクフードを選ぶようになったそうです。
そしてジャンクフードを食べ続けると、やっぱり太りました。
なんと、そのあと通常の餌に戻しても食べなくなってしまいました。
その期間、なんと2週間。信じられません。

その後、ジャンクフードを与え、食べたら電気刺激を使って痛みを与えるということをしたそうです。
可哀想ですが、これも大事な実験ということで。。。
なんと、ネズミは、それでもなおジャンクフードを食べ続けたそうです。
つまりネズミは完璧な『中毒』になってしまったわけです。
人間は理性がありますから、そこまで顕著に中毒になりませんが、脳で起こっていることは全く同じと考えられ、ただ我慢しているだけでジャンクフードが食べたくてしょうがないという状態になっています。

世界的にジャンクフードは制限されている

2003年、WHOは『ファストフードと肥満に関連性あり』として、ファストフードの摂取に警鐘を鳴らしています。
また2007年には世界がん研究基金が『ファストフードの摂取は控えるべき』と明確に宣言しています。
ファストフードは典型的なジャンクフードですので、極力食べないようにすべきでしょう。

肥満は生活習慣病の始まり

肥満症は立派な症状の一つで、体の中でたくさんの炎症反応が起こっている証拠です。
この炎症が様々な生活習慣病のもととなっています。
これには体のなかで起こる活性酸素(フリーラジカル)が関与しています。
活性酸素については以前に紹介していますので、ぜひご確認ください。

ただ、絶対に食べてはいけないというわけではありません。
常習的に摂取することが危険なのです。
何カ月かに1回(嗜好品として)摂取したところで中毒にはならないので、ご安心ください。

大人気のジャンクフードを否定してしまってごめんなさい。
でも健康は一度崩れると元に戻す方が大変なのです。
今ではコンビニなどで簡単にジャンクフードが手に入りますが、何卒お身体を大切にしてください。

この記事が参考になった方は、是非『スキ』や『フォロー』をお願いいたします。
今後とも何卒宜しくお願いいたします<m(__)m>

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?