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個人が集団に影響を与えるって話

悩める中間管理職吉本です。
今日は組織管理の中で非常に重要な個人が集団に与える影響についてすごく悩んだ経験と現在も奮闘していることを書いてみます。
私が働く組織は90人近くの組織ですが、こういったリハビリの組織は1人職場から数百人レベルまで様々な規模があります。 
少人数の組織やチームなどを管理していく際にはこういった現象は起きにくいですが、大規模な組織になると集団の心理が働きプラスの面でもマイナスの面でもいろいろなことが起きます。

世の中の正解と間違い

世の中には、正解と間違いがあります。表現が極端ですが、好まれるもの・好まれないものといったほうがいいかもしれないし、好ましい事・好ましくない事といったほうがいいかもしれません。
下記に紹介する動画ですが、非常に有名な動画です。大きな組織を管理する方はこの動画を見て何か感じることがあると思います。

「なんだこれ??」って感じのダンスから始まり。
最初の感想は「変な人が踊っている(笑)」だと思います。
次の感想として、「あっ!なんか2人目が来た。悪ノリかな?」
「やっぱ変な奴は浮いているな」
「また誰か来た」
「また誰か来た」
「ん?一気に何人か増えたぞ」
「んん!?なんかすげ〜人集まってきた」
「わ〜なんだなんだ!!!何が起きてるんだ??みんな行ったぞ。」
こんな流れだったと思います。この動画からミドルサイズ以上の組織管理の重要な点は見えて来ましたか?

逆転する集団

先ほどの動画から学べる事として、集団心理や集団規範的な部分を感覚的に感じていただければいいかと思います。わかりやすく極端な表現をして説明して行きます。変な人のダンスは、好ましくない行動だと捉えたとします。一人の時は何も起こらない。ただの変な行動ですが、ある一点のタイミング(人数)を超えると、加速度的に人が増加していくのがわかると思います。これをある程度の人数がいる組織の事例に例えると、以下のようになります。
①Aさん「これは組織の方針だけど、めんどくさいからしなくていいや」
Aさんは問題児ですよね?
②Bさん「Aさんのいう事わかる。俺もしないどこうかな??けどやっぱダメだからやっとこう」
③C「めんどくさいしAさんがしてるし、俺もしないどこう」
④D・E「してない人もいるみたい。やらなくてもいいかな?」
⑤F「しなくていいの?」
⑥GHIJ「みんなもうあんまりしてないよ」
⑦K〜Z「しなくてよくなったんだって。しなくていいんだね。だよねそれが正しい」

どうですか?
気付いたら⑥や⑦だったことありませんか?
組織の方針を理解し、実行することが一般的な正解ですよね?これは個別に聞くとAさん以外は、必ず正解の答えが帰ってきます。これが集団にになると、⑦や⑧として、「組織方針はただの方針だから気にしなくていい」が組織の中のスタッフの正解に変わるのです。

組織風土が作られる。壊れる。

先ほどの事例のような内容が積み重なっていくことで、組織風土が出来上がります。事例では、正解が間違いになっていく過程を説明しました。まさにこのような流れで組織風土が悪化していきます。進行しすぎると止まらなくなってきて、悪が悪を呼ぶ展開になってきます。
 しかし、もう気付いていると思いますが…。この心理組織を良くしていくときにもしっかりと使えます。
先ほどの例では、Aさんは悪い意見を持った人でしたが、すごくモチベーション高くいい意見をいう人をシンボルに、追従する人を作ります。④くらいの人が参加してくれるようになってくると集団が少しづつ反応してきます。最終的には、やるのが当たり前になる組織風土が出来てくるといった感じです。少し極端に言っているので、実際にこんな簡単にはいきませんが、集団の勢いに注意しながら、集団の勢いを利用する。こんなことも出来るのです。集団って難しくて怖いですが、すごくいい物でもあります。集団についてはこれからも勉強が絶えません。

おすすめの本

私も学んだ先生の本「人間理解のグループ・ダイナミクス」です。古い本ですが、こう言った集団の心理を理解し利用していくことが書かれています。驚くほど安くなっていますが、読み応えがある本ですので、ぜひご一読ください。そのた吉田先生の本と内容の近い本を参考までに掲載しておきます。

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