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『理学療法』レビュー論文でめっちゃ勉強してました!!

こんにちは! 理学療法士の笹川です。


病院で勤める前は


「整形外科疾患を中心に診ていきたい」


と思っていましたが、私は運が良いのか、
大阪の有名な病院で急性期の整形外科、
回復期リハビリテーション病院、介護老人保健施設
全ての施術の経験をさせていただきました。


当初はクリニックのように
整形外科疾患だけを診れれば良い
と思っていたのですが、


ここの病院でもっとも学んだのは
回復期リハビリテーション病院。


しかも

その中の高齢者の大腿骨頸部骨折患者さんが
もっとも勉強になったなぁと今になって思います。


それはなぜなのか。


クリニックで施術している施術家は
関節の痛みは改善させられるけど、歩行介助や
退院支援、運動療法という分野は非常に
苦手です。


どのように歩行レベルを上げていくべきなのか


といった経験をしてきていないからです。


しかし高齢者も健常者もアスリートも
基本的な身体構造は変わりありません。


アスリートにしかない筋肉みたいな
特殊なことはないのです。つまり高齢者の
異常姿勢も変形性膝関節症の異常姿勢も
アスリートがケガをしやすいのも


特徴的な姿勢、アライメントの偏りによって
慢性的な痛みを引き起こします。


私は特に高齢の大腿骨頸部骨折の
患者さんを施術するにあたって、


姿勢、アライメントの特徴によって
ある一連の筋群が筋力を落としやすく、
ある一連の筋群が異常に過緊張になりやすい

という一定の法則が見つかりました。


さらに、それは健常者や変形性膝関節症など
他の疾患でも全く同じです。


たとえば、開排制限のある患者さんは
内転筋と多裂筋を同時に筋力低下を
きたしやすいです。


その人たちの他の特徴として


・ 足関節の背屈制限が強い
・ 股関節伸展制限が強く、体幹の回旋が生じにくい


などなど様々な特徴があるのですが、
これらは・・・


症状に強い、弱いがありますが
アライメントの修正を行うことで
劇的に歩行能力も含め、疼痛の軽減や
筋緊張を軽減させることができます。


がに股で歩いて後方重心が強く
上手く歩けない人も、がに股歩きで
変形性膝関節症になっている人も
筋力低下を起こしている部位は同じです。


実際に大腿骨頸部骨折術後患者の
疼痛の要因のほとんどが


筋肉の過緊張です。

頸部骨折で術後、骨が痛いというのは
ほとんどありません。1カ月たっても痛いと
いうのは痛みの受容器である骨膜の痛みで
はないです。

そしてその筋肉の過緊張は今までの
自分の姿勢の特徴であるアライメントの
偏りによってつくられるのです。

「術後すぐだから痛い・・・」


と考えている人がいたら、それは
きちんと施術できていればその概念は
ひっくり返ります。


このような考え方は通常で
言われているようなレビュー論文を
読んでも分かりません。


実際にレビュー論文に書いてあることを
実践してみてください。いくつ結果のある
施術が記載されているでしょうか?


レビュー論文に書いてあることが
正しいことではなく、そのような方法も
あるという認識で十分です。

大切なのは…


「実践してみて本当に結果がでたのか
確かめてみる。そしてなぜ結果があったのか
考えてみる」


たったこれだけで、自分のスキルは
セミナーに参加する、がむしゃらに勉強する、
テクニックコースを受けに行く、


ことよりも圧倒的に勉強になります。
世の中にある情報は実践してみて
自分で結果があるのか確認する以外に
方法はないわけです。

自分のテクニック不足だと思っていたことが、
実はしっかりと評価ができていなかっただけ
ということは非常に多いです。


ぜひ教科書に書いてあること、論文に
書いてあることを鵜呑みにせず


「自分で確かめてみる」


ことをし続けてみてください。

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