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骨盤のゆがみ、アライメントの修正が痛みに有効なわけ

 こんにちは! 理学療法士の笹川です。

年を取るにつれて益々・・・


アライメントの修正って大事だな!!

と思うようになりました。整形外科的にも
脳卒中のリハにしてもです。

結局施術家の行っていることって

”姿勢・動作の改善”


であるわけで、それがアライメントの修正に
帰結するというわけですね。

ちまたで骨盤矯正って大事だと
思われていますが、根本的な
ことはあまり理解されていません。


「なんとなくいいんでしょ」


くらいの認識です。
何で骨盤矯正やアライメントの修正が
痛みのある関節に有効なのでしょうか??

そもそも骨盤のゆがみや
アライメントの不均等は筋肉の
固さのアンバランスから生じます。

ももの前がパンパンに張っていたら
骨盤は前傾しますし、腹筋が弱ければ
開き気味になります。

さらに

筋肉の固さというのは根本的に
筋力の弱さからきます。

本来なら下肢全体で体を支えて
いるものが、内転筋が萎縮して
いれば外側広筋などの外側の筋肉が
異常に固くなるのです。

弱い筋肉は通常の動きでは
働きません。

トレンデレンブルク徴候などお尻を
フリフリさせて歩く動作は内転筋を
ほとんど使わずに歩いています。

もしこのような歩き方を30年、40年
続けたらどうなるでしょうか??

当たり前ですが・・・


膝には負担がかかり、O脚となって
痛みが出てくるのです。

要は骨盤矯正と言われている
アライメントの修正は・・・


筋肉の固さの不均等であり、その
筋肉の固さは筋力低下から来ています。

筋力が低下すると動きにバリ
エーションがなくなり、特定の動きばかり
するようになり関節に負担が大きくなって
いくのです。


この動きのバリエーションがなくなる

というのは非常に重要なことです。
膝の痛い人はスクワット姿勢を正しく
取ることができません。

※腰椎が丸くなり、ももの後ろの筋肉が
ほとんど働かず、歩く動作でも常に
このももの後ろの筋肉を使わずに
歩くことになります。


日常動作においてすべてが
膝に負担のかかる動作と
なってしまっているんですね。

筋力低下は・・・


動きのバリエーションを減らし、
同じ動作を繰り返してしまうため、
筋肉が特異的に固くなり

歪みとなって表れるのです。

ですからちまたで流行っている
骨盤矯正というのが筋力を改善せずに
徒手的に行っているものであれば

それは継続して結果の得られる
方法ではないのです。根本的に
原因に対して施術していないからです。


もし本当に筋肉の不均等や骨盤矯正を
したいなら筋力をつけないといけないため
施術家は運動学をしっかりと学ぶ必要が
あります。

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