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病態評価 ~これを診ないとどこが痛いのか分からない!!~

こんにちは! 理学療法士の笹川です。


今日も2時間ぶっ続けで
解剖学の教科書を読んでいた
ひろひでです!!

あなたは施術戦略について考えた
ことがありますか??自分の中で
どのように施術するのかのプロトコルを
立てていくことです。

もしこれがなければ・・・


新しい患者さん毎に施術方法を考えて
いく必要があり、非効率で結果も上げにくく
なります。

何症例もたくさん見ていけば・・・

必ず同じ症状を持つ患者さんがいます!
よくリハビリの世界では一人ひとり施術は
違うよ・・・

と言われていますが、こんなにも同じ
疾患を持つ患者さんがいるのに、

症状がカブっていない患者さんがいないわけが
ありません。

変形性膝関節症の患者さんにもいくつか
パターンがあり、そのパターンを知ることが
できれば、

〇〇〇筋と〇〇〇筋を鍛えてあげれば
良くなる!!

というセオリーができてきます。
私が新人理学療法士の時に

何でこんなにも似たような症例が多いんだ・・・


なんて思いました。私は絶対に痛みを
引き起こすパターンがあると思い調べて
いった結果、

現在だけでも私の中には変形性膝関節症の
パターンは4つあります。

このパターンさえしっかりと評価できて
しまえば、後は症例に合わせて運動方法を
提示してあげるだけです。

重度の変形性膝関節症でも・・・


・ 正座が可能になりますし、
・ O脚(内反変形)もしっかり改善していきます


変形は改善しないと言われて
いるのは、完全に骨と骨が
ぶつかるほど軟骨がすり
減っている場合です。


しかし変形は改善できなくても、痛みは
かなり改善させることは可能です。


施術技術を向上させるうえで
たくさんの患者さんを見ることも
重要ですが・・・

一人の患者さんを徹底的に痛みを
引き起こす原因を考えてみる!!

ことの方が十倍勉強になります。


そこで

整形外科疾患、とくに慢性疼痛
疾患を施術していくうえでの根本となる
評価の仕方についてお話しします。


その方法とは・・・

① 痛いと言っている部位を特定する
ために圧痛所見を取る

② 静的アライメントを確認する

③ 動的アライメントを確認する


これは痛みが何によって引き起こされて
いるのか原因を調べるための最も重要な
手順です。

これは疾患によって変わるもの
ではなく、痛みの原因を調べるなら
どこの部位も同じです。

①圧痛所見を取ることにより、患者さん
がどこを痛めているのかを調べること
ができます。

たとえば、股関節なら腸腰筋の停止部が
痛いのか、ASIS(上前腸骨棘)の下の大腿
筋膜張筋が痛いのか・・・


などです。炎症が起きているなら、関節の
圧が高くなる肢位に持っていくなり、夜間時
痛や炎症所見を確認します。

②静的アライメントは痛みによって
関節の位置がどんな状態になって
いるのかを調べます。


腰が痛い人は骨盤が前傾して
いて、大腿直筋がパンパンに
張っている人もいます。

ですから、姿勢と痛みは切っても
切り離せない関係です。

最後に③動的アライメントです。
これは患者さんが痛いと言っている
動作を実際にやってもらうことに
なります。

たとえば・・・


しゃがんだ時に痛いといえば、実際に
スクワットしている動作を調べます。
その時に・・・

痛みを引き起こしている部位が、
どのように動いて痛いのか

をしっかりと見ましょう!!


たとえば
膝関節の痛みでしたら・・・


~~~~~~~~~~~


鵞足部に圧痛所見が取れて、
静的アライメントは骨盤前傾し、
脛骨が過外旋している。


スクワットをしてもらうと、内側
ハムストリングスが働いておらず
Knee-inしてしまう。

歩いた時に内側ハムは働いて
いないので、脛骨は過外旋し、
鵞足部の牽引ストレスにより
痛みを誘発している。

~~~~~~~~~~~

こんな感じで痛みの原因を
調べると、何となく施術している人
よりは必ずいい結果を出すことが
できるのです。

当たり前ですが・・・

痛みの原因を調べられないのに
適切な施術ができるはずがあり
ません。

何度も言いますが
①圧痛所見を取る
②静的アライメントを調べる
③動的アライメント(痛い動作)を調べる

これは鉄則です(^^♪これができれば
色んな患者さんが来ても対応することが
できますよね??

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