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勇者に例えて考える目的と手段の違い


「目的と手段を履き違えるな。」

この言葉は、僕が野球の指導を行う中で度々発する言葉です。
目的と手段がごちゃ混ぜになってしまうとただきついだけの時間になってしまうことが多々あります。

無駄な時間を過ごしてしまわないように、今日は”目的”と“手段”の違いについて勇者に例えて分かりやすく解説していきます。


勇者の仕事

突然ですが、勇者って知ってますか??

あの勇者です。
ゲームの、RPGの勇者です。

たぶん、みなさん知っていますよね。

では、勇者は何をする人でしょうか?
多少の違いはあると思いますが、多くの場合“魔物や魔王を倒す人“ですよね?


勇者の目的

改めて、質問の仕方を変えます。

勇者の目的は何でしょうか??

ここが今日の本題になります。
勇者の目的は魔物を倒すことでしょうか?
もしくは魔王を倒すことでしょうか?

ゲームの世界だと、魔王を倒してクリアになるのでそう思う人も多いでしょう。
でも、思い出してください。 
オープニングを。
読み飛ばしているチュートリアルを。
王様の話を。

勇者は世界の平和を脅かす魔王(魔物)から世界を救ってくれと頼まれてるんです。

そうです。
勇者の目的は世界の平和を守ること
なんです。

忘れがちだけど、
勇者の目的は世界平和
その手段が魔王を倒すこと
ですよね。

でも、我々プレイヤーは魔王を倒すことを目的にしてゲームをしちゃうんですよね。


野球も同じ

ここまで、勇者の話をしながら
目的→世界平和
手段→魔王を倒す
だと確認してきました。

そして、ゲームをプレイしている我々プレイヤーは魔王を倒すことを目的だと勘違いしやすいということも確認しました。

これは野球でも同じ現象が起きます。
選手(=プレイヤー)は勝つために、能力を上げるために練習をします。

野球選手の目的は、勝つこと
そのための手段として練習をします。

一旦考える

ここで一つの問いが生まれます。

勇者が魔物を倒すことは平和に直結しますが、
野球選手がする練習は勝ちに繋がっているでしょうか?

端的に言えば、選手個々の能力アップ、パフォーマンスアップが勝ちにつながるので、その練習で能力が上がっていますか?
ということになります。

もっともっと深掘りすると、
バッティング練習で、打率を上げるために練習をする場合。
打率が低い原因がバットがボールに当たらないことだったとすると、
バッティング練習の目的はコンタクト率を上げることになりますね。
この目的に対して、ロングティーをやる。
これで良いのでしょうか?

もっとやることがあるんじゃないでしょうか?


これからの時代

今現在、少しずつではありますが世の中が変化してきています。
野球においても同じような流れがあって、
個の力を重視する傾向が強くなってきているように感じます。

その証拠に、世の中の色々なところで資格取得やリスキリングというワードが飛び交っているし、野球界でも野球専用ジム、野球塾が各地でできていたり、自主練習が当たり前に行われるようになってきていますよね。

なので、今日お話しした目的と手段をきっちり線引きして、
目的を果たすための手段を選べる能力は絶対に必要になっているんです。

ここまで読んでくれたあなたはとても賢く、向上心のある人です。
なので、今一度自分がやっている事(これからやろうとしている事)の目的と手段を明確にして取り組んでみて欲しいなと思います。



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