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理学療法士が使う言葉の曖昧さ

私は、総合病院で勤務する理学療法士である。
回復期病棟や外来勤務を経て現在は急性期病院で勤務している。

現時点で20代であり、100歩譲ってもベテランとは言えない年数の立場。
自分自身では若手とは思わないが、
職場によっては若手スタッフという立ち位置かもしれない。

自分自身に言い聞かせる意味でこの記事を書こうと思う。

臨床の現場で勤務する中で
1年目の頃から今現在もよく頭の中で曖昧すぎると思う言葉が現場で飛び交う。

・バランスが悪い
・認知は年相応だと思う
・耐久性がない

今、この記事を書いている中、この3つはパッと頭に浮かぶ。

バランスが悪い

看護師さんが使う分には申し分ないのかもしれないが
理学療法士が使う言葉としては情報が足りなさすぎるかと。

どのようにバランスが悪いのか評価した上で
この表現を使用する必要性があるのではないかと。

・立位の定位ができないのか
・立ち直り反応やステップ反応を認めていないのか
・注意の切り替えや持続ができていないのか
などなど

そしてこれらに対しても「なぜ」そのような状態に陥っているのか
を考えなければその先のアプローチも説明のつかないものになってしまうかと。

認知は年相応だと思う

そもそも「認知」という言葉を細分化する必要があるが、
私が1番疑問に思うのは「年相応」という言葉である。

年相応の認知機能とは、どのような状態なのか。

何歳でどのような状態だと年相応というデータがあるのだろうか。

私が知らないだけかもしれないが、
仮にそうだとして、
何かを根拠に年相応だと判断しているスタッフに会ったことはない。

耐久性がない

この言葉は、会話の流れから言いたいことを理解できる場合もあるが、
もっと情報を入れて言語化したいところである。

座位時間なのか、立位時間なのか、歩行距離なのか
ある活動におけるバイタルサインや身体所見の変化のことなのか

そして、何がどうなったら、その方の耐久性が上がったと判断するのか

最後に

この記事は、自分自身の考えを言語化しようと思い書いた。
もし、読んでいただいた方がいれば、
インスタグラムのDMで考えを聞かせて欲しい。


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