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姿勢分析をして、そこからどんなことを考えるの?

こんにちは!(^^)よしもとです。

今日のタイトルは・・学生さんからメッセージで頂いたものです。
この質問を受け、一気に学生時代の気持ちを思い出しました。
確かに・・姿勢分析をしたらそのあとどんなことを考えれば良い??

とても良い質問ですね。



PT  :「姿勢観察をしてみて」
学生:「前額面からみると、肩峰より耳垂が前に出ています。」
PT :「じゃあどんなことを考える?」

・・・


みなさんなら・・なんと答えますか?



まずこの質問を考えるにあたって、
みなさんで言葉の定義を再確認しておきましょう。

観察と分析とは?

観察:事物の現象を自然の状態のまま客観的に見ること。

分析:ある物事を分解して、それらを成立させている成分・要素・側面を明らかにすること。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)



観察は、自然の状態で客観的に見ること、
分析は、成立させている成分・要素・側面を明らかにすること

ではこれらの定義に沿って、それぞれ「動作観察・動作分析
という言葉で表してみるとどうなるでしょうか。


動作観察 → 前額面からみると、肩峰より耳垂が前に移動している。

動作分析 → 前額面から見ると、肩に対して耳垂が30度前へ
移動しているので、頸部の後面の筋が過緊張となりやすい。

という表現ができます。


一見、似たような言葉に見える「観察」と「分析」という言葉ですが、しっかり分けて理解していきましょう。これを知っておくと姿勢の理解がしやすくなってくると思います。本に書いてある内容もスッと入ってきやすくなりますね。


姿勢観察・分析の評価について


詳細に姿勢評価について学びたい方は、以前Physio365内で紹介された
こちらの記事【 姿勢分析に加えるべきmovementの評価 】をご覧ください。


あともうひとつ。具体例を出しお伝えします。
立位の姿勢観察で、膝を曲げて立位姿勢をとっていたとします。


このような姿勢が観察できた時に、この起きている現象(ここで言う膝関節屈曲)が「原因結果か」を知ることが大切です。


どんなことをすれば、原因か結果かがわかると思いますか?



ひとつの案として、
その曲がっている膝を他動的に正中に戻してみたときに、

・痛みが増強するのか。
・痛みが軽減するのか。のどちらかを確認してみると良いです。


痛みが増強する場合は → その姿勢は結果で、代償である。
痛みが軽減する場合は → その姿勢が原因である。

と言うことわかりますよん。

そりゃそうですよね。膝が曲がっていると言う現象を見たときに、他動的に正中に戻すことで、主訴の痛みの和らげているのか、もしくは作り出しているのか。ということをを知ることができます、これによってプログラムの方向性がまったく変わってきますからね。時間にしたら、10秒でできることなので「原因と結果」を知ることに意識を置いてみましょう!

方法は簡単!【姿勢を他動的に正中にする】にしてみると分かります。
今回は屈伸の動きでご紹介しましたが、内外旋の動きにも応用ができますので、ぜひやってみてください。

姿勢観察・分析をしたらどうする?


さて、最初に投げかけた質問。
「姿勢分析をして、そこからどんなことを考えるの?」への私なりの考えをお伝えします。

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