雄輝@肩勉

5年目PTで普段は肩や肘関節を中心にリハビリに携わっています。 整形外科に勤務しながら…

雄輝@肩勉

5年目PTで普段は肩や肘関節を中心にリハビリに携わっています。 整形外科に勤務しながら高校野球部のトレーナーをしています!肩研サロンで勉強中! アウトプットは始めたばかりですので何かあればコメントにアドバイスをお願いいたします。

最近の記事

No12 肩関節包って!?

お疲れ様です、雄輝です。 今回は、前回の『肩関節の安定性に必要なものは?』の中の肩関節包について書いていこうと思います。 ⒈肩関節包とは?・肩関節包とは、肩甲上腕関節を覆っている袋のような組織である。  関節包とは関節全体を包む構造体で、靭帯とともに関節を補強している。関節包は骨膜から延長した結合組織の膜であり外層と内層に分けられる。  外層は密性結合組織からなる繊維膜、内層は疎性結合組織からなる滑膜で、どちらの組織も主要構成成分はコラーゲン繊維となっている。  繊維膜に

    • No11 肩関節の安定性に必要なものは!?

      お疲れ様です、雄輝です。 今回は肩関節の安定化機構に関与するものについて、まとめていこうと思います。 肩関節は大きな可動域を有しているため、関節は不安定性がありますが、安定性も保つための組織がいくつもあります。 これらの機能が適切に機能することで大きな可動域を運動させつつ安定的に動かすことができます。 そのため不安定になったり、可動域制限などはADLやスポーツ活動などの趣味の制限にも影響するため、ここの基礎を学ぶ必要があると思いますので、今回は大まかな内容を書いていこうと思

      • No10 小胸筋について

        お疲れ様です、雄輝です。 今回も肩関節の組織について書いていこうと思います。 今回は小胸筋についてです。小胸筋は肩甲骨の動きに深く関係するため、臨床では 小胸筋にアプローチすることも多くあります。 文献など調べて、知らなかったこともたくさんあったので、まとめてみました。 ●小胸筋の解剖学的特徴・起始:第2〜5肋骨前面  停止:肩甲骨の烏口突起  支配神経:胸筋神経(C5〜T1)  作用:肩甲骨の下方回旋・前傾  特徴:小胸筋は胸郭出口症候群の1つである小胸筋症候群を引き起

        • No09 肩峰下滑液包について

          お疲れ様です、雄輝です。 今回も肩関節の組織について書いていきたいと思います。 今回は痛みを感じる部位として多く挙げられる肩峰下滑液包(subacromial bursa:SAB)について書いていきたいと思います。痛みと非常に密接に関わる組織として重要だと思いますので、自分の中で臨床とどう関わってくるかまとめていこうと思います。 1.肩峰下滑液包とは何か?・肩峰下滑液包(SAB)とは複雑な構造と構成要素を持つ人体最大の滑液包である。肩関節運動に伴って生じる痛みの多くは、肩

        No12 肩関節包って!?

          No08 烏口上腕靭帯について

          お疲れ様です、雄輝です。 今回から少しずつですが、各組織について書いていこうかと思います。 その第1弾が烏口上腕靭帯です。烏口上腕靭帯(coraco humeral ligament:CHL)は臨床では下垂位外旋(1st外旋)の制限因子として、1番に考える組織で個人的には重要なのではないかなと思っています。 そのため今回は烏口上腕靭帯についてアウトプットしていきます。 ●烏口上腕靭帯の解剖学的特徴・起始:烏口突起の基部  停止:上腕骨の大結節、小結節  1:腱板疎部を補

          No08 烏口上腕靭帯について

          No07 肩関節の基礎について⑦

          お疲れ様です、雄輝です。 今回も肩関節の基礎的な内容について投稿していきます。 今回は肩甲胸郭関節に関与する筋肉の基礎的な解剖について書いていこうと思います。 ●小胸筋・烏口突起と胸郭を結ぶ小胸筋を屋根として、その深部を鎖骨下動脈・静脈、腕神  経叢が通過する。 ・起始:第2〜5肋骨前面  停止:烏口突起 ・作用:肩甲骨前傾、下方回旋    :肩甲骨固定下では胸郭の引き上げ、吸気の補助 ・支配神経:胸筋神経(C5〜T1) ※個人的には肩甲骨のアライメントを評価する時

          No07 肩関節の基礎について⑦

          No06 肩関節の基礎について⑥

          お疲れ様です、雄輝です。 今回も肩関節の基礎について、少しまとめていこうと思います。 今回は肩関節の中でも肩甲上腕関節に関与する筋肉の起始や停止、作用などについて簡単にまとめていこうと思います。 ●棘上筋・棘上筋は腱板構成筋群の1つで、機能上最も重要な筋肉である。 ・棘上筋と肩甲下筋の間には間隙があり腱板疎部といわれる。 ・棘上筋の上面には肩峰下滑液包があり、棘上筋の滑動機能を円滑にしている。 ・起始:肩甲骨棘上窩  停止:上腕骨大結節の上面(superior face

          No06 肩関節の基礎について⑥

          No5 肩関節の基礎について⑤

          お疲れ様です。雄輝です。 今回も肩関節の基礎について書いていきたいと思います。 ・姿勢と体幹の関係・肩を屈曲や外転などの関節運動を行なう際には、肩関節だけでなく肩甲骨や鎖  骨、脊柱、胸郭も運動が生じる。  この肩甲骨や鎖骨、脊柱、胸郭の運動が生じないと肩関節の可動域の制限に繋が  る可能性が高くなるため、これらの可動性や運動制限の有無を評価する必要があ  る。 ・肩甲骨は肋骨の上に乗っていて、肩甲骨周囲の筋で浮いているようなイメージ  で、脊柱の肢位によって肩甲骨の運動

          No5 肩関節の基礎について⑤

          No4 肩関節の基礎について④

          お疲れさです。雄輝です。 今回も肩関節の基礎について、書いていこうと思います。 肩甲胸郭関節の機能について・まず肩甲胸郭関節は関節包を持たない、骨同士の連結がないが、可動する機能的関節とよばれる。 ・肩甲骨の運動は、胸鎖関節と肩鎖関節の運動の結果によって生じる運動である。 ・運動方向は 挙上・下制、内転(外旋)・外転(内旋)、上方回旋・下方回旋、前傾・後傾 ・肩甲骨は、上腕骨の運動に追従するように動くことによって、上腕骨頭が関節窩から逸脱するのを防止する、という安定

          No4 肩関節の基礎について④

          No3 肩関節の基礎について③

          お疲れ様です、雄輝です。 今回も肩関節の基礎についてアウトプットしていこうと思います。 ・第2肩関節について・第2肩関節は肩甲上腕関節の機能を高めることが求められ、第2肩関節の理解には肩関節挙上時の大結節の運動と方向の理解が必要である。 ・①肩関節挙上時の大結節の軌跡 ・肩関節挙上時の大結節の軌跡は ①大結節が烏口肩峰アーチより外側に位置する80°以下をpre-rotational glide ②大結節が烏口肩峰アーチ直下に位置するrotational glide

          No3 肩関節の基礎について③

          No.2 肩関節の基礎ついて②

          お疲れ様です、雄輝です。今回も肩関節の基礎について書いていきたいと思います。 ・各関節の運動の割合(上肢の挙上時) ◎割合として…                              肩甲上腕関節(40%)=肩甲胸郭関節(20%)+胸鎖関節(10%)+肩鎖関節(10%)となるのもポイント! ・肩の安定化機構 ・肩関節は筋や靭帯、関節包以外に肩関節特有の安定化機構を持っている。 ・静的安定化機構と動的安定化機構に分けられる。 ・静的安定化機構 ①関節包・靭帯

          No.2 肩関節の基礎ついて②

          No.1 肩関節の基礎について①

          お疲れ様です。雄輝です。 今回から、肩関節のことについて書いていきたいと思いますので、何かアドバイスや意見などあればコメントしたいただければと思います。 今回は基本的な解剖学辺りから書いていこうと思います。 肩関節とは?・肩関節は上腕骨、肩甲骨、鎖骨、胸郭から構成される ・広義の肩関節は①肩甲上腕関節、②胸鎖関節、③肩鎖関節、④第2肩関節、⑤肩甲胸郭関節、※⑥烏口鎖骨機構(C-Cメカニズム)の6つ ・解剖学的関節は①〜③、機能学的関節は④〜⑥とされる 解剖学的関節:

          No.1 肩関節の基礎について①

          No.0 肩研で学んでいこうと思った理由

          はじめまして、雄輝と申します。 今回は初のアウトプットになりますので、よろしくお願いいたします。 この度、肩関節機能研究会の郷間先生と志水先生が発足させた肩研サロンに入会しました。                                  今回のnoteでは ①このサロンに入会した理由 ②これからどうしていきたいか について書いていきたいと思います。 ①このサロンに入会した理由まず、なぜこのサロンに入会したかというと、自分は今現在、外来の整形外科に勤務している

          No.0 肩研で学んでいこうと思った理由