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コアマッスルを働かせるには胸郭を動かす
安齋です!
今回は胸郭の動きと体幹筋となるインナーマッスルの関連性について書いていきます!
【胸郭の運動学】
胸郭は、上位胸郭と下位胸郭に分けるのが一般的かと思います。
療法士はそこに追加で中位胸郭という概念も入れて下さい。
部位
上位胸郭:第2-6肋骨
中位胸郭:3-9肋骨
下位胸郭:10-12肋骨
運動方向
上位胸郭:ポンプハンドルモーション(前後径の動き)
中位胸郭:バケットハンドルモーション(横径の動き)
下位胸郭:キャリパーモーション(横径+後方移動の動き)
このようになっています。
キャリパーモーションというのは聞き慣れないかと思います。
でもこの肋骨の動きは非常に重要で、吸気時の胸郭拡張時に肋骨の上方回旋と後方移動が生じます。
特に下位胸郭の動きがしっかりと入ることで努力性吸気が最大まで行うことができるのです。
仮にこの動きが少ないもしくは制限されていると、肋骨の動きが制限されますので肋間筋や横隔膜、腹斜筋群の収縮が十分に入らず浅い呼吸になります。
呼吸が浅ければ、コアマッスルが機能として十分に発揮されませんので体幹筋群の収縮不全により腹直筋などのグローバルマッスルの努力性収縮が生じます。
具体例を挙げると、スウェイバックもしくはフラットバックのアライメントの方はすでに胸郭が前方シフトと閉鎖が生じていますので十分に胸郭の拡張ができません。
なので、腹直筋などがオーバーユースとなり、タイトネスになり、さらに胸郭の拡張を制限し、コアマッスルが機能不全となります。
そうなれば、皆さんのよく知っている「体幹が効いていない事によるバランス機能の低下」となるのです。
なので、一概に体幹筋力低下ではなくてアライメント評価と、呼吸の評価をしっかりとした上で体幹筋の評価をするとより整合性が高まりますのでしっかり押さえましょう!
【胸郭拡張を促すためのポイント】
しっかりと評価したらアプローチに入ります。
胸郭の運動を制限しているのはおおよそこの二つの筋である事が多いです。
大胸筋、腹直筋
この二つの筋がタイトネスになっていると胸郭が前方に牽引されてアライメントが崩れやすい状態となりますのでしっかりとリリースをかけましょう!
リリースをかけたら、次はしっかりと収縮を入れるための運動療法をしましょう!
筋はリリースかけただけでは単なる対処療法です。徒手療法と運動療法を併用して初めて本来の効果を発揮します。
緩んでも、その筋が収縮方法を学習してなかったらまた同じ状態へしか戻ることができませんからね。
胸郭に対する運動療法としては、
・肩関節の水平外転
・側臥位での体幹回旋エクササイズ
・ティルティング(骨盤と連動する)
・体幹側屈エクササイズ(脊柱のカップリングモーションを考慮)
・ブリッジエクササイズ(かなり高負荷、スポーツ向け)
などです。この辺りを運動療法としてしっかりと加えて徒手療法の本来の効果をクライアントに提供しましょう!
実践して、評価して、再度実践して、の繰り返しではないと臨床では学べません!きちんとICを行なって、必要事項を伝えてから介入しましょうね!
ちなみですが、僕は臨床の中で運動療法の時間が圧倒的に割合を占めています。
どうしてか、
詳しくは別の記事で書きますが、
なぜ治療するのか、なぜリリースをするのか、なぜ理アライメントするのか、ということをまずは理解してもらうとわかりやすくなります。
運動しないと、動かないと身体は改善しないからです。
ここについて、書きますので楽しみにしていてくださいね。
ではではーーーー!!!!
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