大腿四頭筋について

大腿四頭筋の機能について


安齋です!

9月は必ず週末どこかへ行くので新幹線に乗ります。楽しいです。

さて、タイトルにもありますように今回は大腿四頭筋の機能について!

理学療法、作業療法を従事するなら知っておくべきポイントです。

いろんな場面で使用する頻度がかなり高いからです。
ちゃんと紐解くと凄いですから、大腿四頭筋(以下quad)って。


では早速みていきましょ!

大腿四頭筋の解剖学

quadは、

起始
大腿直筋:下前腸骨棘(AIIS)、寛骨臼上縁
内側広筋:粗線の内側唇
外側広筋:粗線の外側唇
中間広筋:大腿骨骨幹の前面
膝関節筋:大腿骨骨幹の前面で膝蓋骨上陥凹の高さ
停止:膝蓋靱帯を介して脛骨粗面
作用:膝関節伸展、股関節屈曲(大腿直筋)
神経支配:大腿神経L2−4

歩行時作用:IC時の安定性、LR〜Mst時の膝関節安定性
ADL活用場面:階段後段(遠心性収縮)、起立動作(求心性収縮、リバースアクション)、ズボンを履く(求心性)など。


大腿四頭筋の機能解剖学


健常なquadにおいて、膝関節を少し屈曲させると重心線は膝関節の運動軸(横軸)の後ろを通る。Quadは、膝関節における唯一の伸筋として、身体が後ろに倒れるのを防ぎ、安全性を確保してます。

仮に何らかの原因で筋力低下もしくは麻痺が生じると、膝関節における能動的な伸展機能は失う。その状態で進展による安定性を確保しようと、過伸展させ重心を膝関節の運動軸の前方に持ってくる。この状態での、膝関節における安全装置は、膝関節の後方関節包と靱帯のみとなります。

Quadは、その走行上、タイトネスになると膝蓋骨を外上方に偏移させてしまう。変異した状態で膝関節屈曲を行うと膝蓋大腿関節(PFjt)の生理的運動が行われない。これにより、膝関節屈曲時の疼痛が生じることが多々ある。

また、大腿周径の測定において、膝蓋骨より5cm,10cm,15cmとそれぞれ測定するのが主流ですが、それぞれのポイントがどのような意味合いを持っているのかを把握しておくとさらに評価の質が高まります。

5cm:大腿直筋の筋腹の大きさ
10cm:内側広筋の大きさ
15cm:quadの大きさ

と把握できるようになっている。

それぞれの部位とその意味を把握し、どこのポイントにエクササイズ入れたら良いのかを知っておきましょ!

大腿四頭筋の臨床応用


ここから、臨床応用できるquadに対するアプローチです!
特に運動療法を主体に説明していこうと思います。


起立動作におけるquadへのアプローチ


quadを求心性収縮させると、膝関節は大腿骨が固定されているのであれば下腿が近位に向かうように関節運動が起こります。

ですが、起立動作においては固定されているのは下腿ですので、大腿骨が下腿に向かうように関節運動が生じます。


じゃあ、どうアプローチするのか。


下腿が固定された状態の収縮ということは、下腿を安定させるための下腿三頭筋や前脛骨筋の固定性が必要です。そこはクリアでも関節運動を行うための運動学習をしてもらう必要もある。

ポイントは、


膝関節を真上から床上に徒手で荷重を療法士が掛けます。


その状態で起立動作を行います。

すると、下腿は他動的に安定しているので生理的関節運動がされます。


内側広筋、外側広筋へのアプローチ


内側広筋は股関節内転筋群、外側広筋は股関節外転筋群と筋連結がありますので、その作用を利用しながらアプローチする必要があります。


パテラセッティングでしっかりと収縮を入れたいのなら、股関節のポジションを内転もしくは外転位にして実施しましょ!

外転位で行うことで、内転筋群が伸張された状態で収縮しますので運動が入りやすくなります。内転位で行えば、外転筋群を伸張した状態になるので外側広筋の収縮が入りやすくなります。


なんでも、その菌の走行と他とのつながりを考慮して行うことが大切です!


終わりに


いかがだったでしょうか。

臨床は気づきと発見と考察と分析の連続です!
日々、慢心することなく精進していきましょ!


ではでは!!!!!

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