ジャガー

歌うには隙があり過ぎるんだ
貴方のためだなんて云えはしない
ボロ切れになって捨てる前に
僕を包んではくれないか
雪をやさしく触る掌が
この眼を見て怯えるのが判る
泣きたいよね ごめんね
聞こえないよう呟いて 髪を解く
ねぇ 何処にだって行かせはしない
少しだけ傷つき過ぎるから
ねぇ 笑っていてもいいかな
二人して探した
ハッピーエンドの童話みたいに
夜を歩くたびに
脚は冷たくなっていくけれど
背中合わせでいいから
それを残しておきたいと願って


#詩

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