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能力が低いほど、自分を高く見積もる?

では、自己紹介の次の投稿なので、ちゃんと心理学の話をしようと思います。今日はダニング=クルーガー効果について少し話をしようかなと思います。簡単にいうと能力が低い人ほど、自分が有能と勘違いしているという話です。

ダニング=クルーガー効果

Successful negotiation of everyday life would seem to require people to possess insight about deficiencies in their intellectual and social skills. However, people tend to be blissfully unaware of their incompetence. -交渉を成功させるためには、知識や社会的なスキルにおける自分の欠陥を認識していないといけない。だが、人間はそれが欠如していることが多い。 abstractより引用 

人間は自分の認識から物事を判断しており、客観的な相関を持たない判断をした場合、自己満足の判断をしがちだよ、という話です。きちんと実証実験もされており、研究結果は論文サイトにも掲載されている情報ですので、人間が陥りやすい思い込みの一つとして、信憑性があるものだと思います。

実証実験の内容

学生を集めて、ユーモアや文法知識などをテストして、自分の成績についてインタビューをしました。その結果、下記のような傾向が見られました。

成績下位10%の人達→成績上位40%ぐらいと考えていた

成績上位30%の人達→中位くらいと考えていた

成績が悪い人ほど、自分の成績を良く見積り、成績が良い人ほど、自分の成績を悪く見積もったようです。

下位の人達は人がどの程度何ができるのかを把握できていないため、できたことに注目している。上位の人達は自分ができていることは人もできると考えているため、できていないことに注目しているという違いがあるのでしょう。

「無知は知識よりも自信を生み出す」チャールズ・ダーウィン

このテストで成績が良かった人の場合、結果として出来ないことを克服していくことができるので、勘違いしてても良いと考えて良いと思います。ですが、成績が悪い人の場合、自分の能力を見誤っているので、その勘違いは解消した方が良いと私は考えました。

救いはあるのか?

では、この現象に陥っている人に救いがないかというとそういう訳ではありません。この実験の研究者達は、能力について客観的に認識する訓練をすればこの現象は軽減できると認めています。

つまり、社会で生きていく上では、周りの人たちのことを視野に入れておいた方が良いということでしょう。出来ることと出来ないことの両方を客観的な事実に基づいて整理しておいた方が何をするにおいても得だと私は考えています。

では客観的に整理する方法とは何か。それについては私自身の経験も踏まえて次回、お話しようと思います。

最後に

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。色々なところで紹介されている内容なので、ご存知の方も多かったかもしれません。次回は記載した通り、この知識を仕事でどう活かしているかを書こうと思います。この記事に載せようとしたのですが、長くなりすぎて、、断念しました。

評価されてないと不貞腐れてしまう人、周りにいませんか?何故か無謀な計画を立ててしまう人、周りにいませんか?それってダニング=クルーガー効果かもしれません。


では。



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