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大塚家具騒動で何が起こったか

まずは今回記事の趣旨を

この記事は2015年に起きた「大塚家具」で起きた騒動をまとめたものではありません。

ただ、この騒動を題材に「起業家」という存在についての「問題提起をしたい」というものです。

この点を十分にご理解の上で、お読みください。また、文中にある分析は、その当時にしたものも含めてお話しておりますので、現状を表していないものも含まれます。

そのため、違和感があっても生暖かい目で見てやってください

「大塚家具騒動」が起きたときに思ったこと

今から5年前にこの騒動が起きたときに「親子の確執」であるとか、「お家騒動」なんて言われました

この騒動の父と娘、どちらに正義があるか?ってことはそれぞれの意見があるでしょう。

ただ、ボク自身は明確に「父」を支持します。
(というか当時から指示していました)

それは何故か?という点を踏まえつつ、
話を進めていければと思います。

当時の報道を通して

娘さん(社長)の主張として取り上げられたのは

「現状のビジネスモデルを見直す」
「オーナー経営からの脱却」と
いうもの。

一見「耳触り」のいい言葉ですが
ボクは違和感を感じました。

特に当時の報道で

娘さんの主張としては

「IKEAやニトリに市場が食われているので、
そこも対応していく」というもの。
(最近の情報では、娘さんから「それは父側が流した印象操作だ」みたいな主張もあるみたいですが)

江戸時代の商人が火事のときに「持ち出すもの」

おっと「いきなり何言ってんだコイツは?w」と思われるかもしれません。
これには意味があるのでもう少しお付き合いくださいw

当時からボクは「長期学生インターン」の顧問をしていました。
キャリアナビゲーションと言う会社が運営している「PSF」という団体になります

学生インターンに参加している学生の子たちに
企業向けの学生イベントなどの企画運営をしていたのですが

そのミーティングの際に(無知な彼らのため)
ビジネスや社会情勢なんかを解説する機会が多くありました。

当時、この「大塚家具の騒動」については
マスメディアで取り上げられることも多く、
彼らからも質問が出ました。

そこでボクは冒頭の質問をしたのです。

「江戸時代は火事が多かった。
 実際に火が迫ってきて
 江戸の商人たちは逃げ出す時に「何を持ち出した」と思う?」

学生たちにしてみたら「???」ですわなw

でも彼らもそれまでボクと関わった経験から
「ボクが絶対に意味のない話をしない」
というのは知っているので

次々に答えを言っていきました。

「蔵からお金を持ち出す」
「当面の食糧じゃないか」
「それこそ先祖代々伝わる何か・・・・」

残念ながら、学生の彼らは「全員不正解」だったんですけどねw
社会人でも答えられるかなぁ・・・www

ちなみに答えられますか?w

現在のビジネスに通じる「原理原則」

江戸の商人たちが火事の時に何を持ち出したか?
答えは・・・

それは「顧客台帳」です

当時の商売人たちは、

どんなに手元から物が無くなったとしても
「少々のタネ銭」と「顧客リスト」さえあれば、また商売が出来る

そう考えていました。

でも、それは現代のビジネスでも同じことでは無いでしょうjか?

「マーケットを変える」とはどういうことか?

当時の大塚家具の騒動にて、少なくともメディアの報道では
格安家具路線に舵を切る」というものでした。

これは「マーケットを変える」ということであり、要するに
「今までのお客様を捨てる」ということ。

数十年かけて築き上げてきたお客様との信頼関係を一方的に壊すんです。

ボクからすれば、「正気の沙汰」ではないと感じました。

この一点においても、娘さんの主張は「絵空事」としか感じませんでした。

もし、「格安家具路線」を推し進めるのであれば、
子会社を作り、まず「椅子」だけとか

商品を限定してテストマーケティングすれば良い。ただそれだけです。

※のちのインタビューで、この報道は父側、および契約するPR会社さんの策略であったと主張されている文章も見つけましたが、違うなら違うときちんと主張し、きちんと誤解だと打ち消す発言をし続けなかったという点は「落ち度」と言っても支障ないと思います。個人的に

ボクが違和感を感じた「もう1つの理由」

冒頭でも書いたように、当時の「大塚家具の騒動」で
明確に「父側を指示する」と言った発言にはもう1つの理由があります。

それは先ほど取り上げた「お客様との関係」などとは比較ならないほど、
ボクにとっては大きな「理由」です

それは
「創業者・起業家へのリスペクトが無さすぎる」
という点です。

当時の報道としても

旧態依然とした「過去の成功事例」に凝り固まった
【創業者の父】

銀行出身で「古い体質を改善」しようとしている
【改革派の娘】

という「わかりやすい構図」を作ろうとしているのがミエミエでした。

コメンテーターも軒並み「現社長の娘さん」に
好意的な意見を示して

とてもフェアな報道とは言えませんでした。

まぁ父側もね

マスコミの意図でどうとでも切り取られる
「感情的なコメント」を出してる時点で
ダメだと思うけどね。

本当にダメだと思う「日本の風潮」

これはマスコミだけではありません。
世間一般においてもそうです。

創業者や起業家に対するイメージは

「独善的」「銭ゲバ」「変人」など
散々な言われようですw

特に「お金配りおじさn(以下略)

「いや!いや!そんなことないよ!」
「ボクは起業家を尊敬しているよ!」

っていう人もいるでしょう?
では聞きたい。

『どんなところをリスペクトしてますか?』

ほとんどの人が答えられないでしょう。
ボクは分かってるんです。

一般の人が起業家をリスペクトするのは
「お金のみ」だってことを。

ドキッとしたでしょ?w

与えられてるばっかの人にはわからない

もし「起業家をリスペクトしている」と言う人がいれば、
ボクは1つ質問をしたい。

目の前に「事業を失敗して銀行に億の借金抱えた起業家」がいたとしたら

その人も尊敬の対象になりますか?
たぶんならないでしょう。

でもね。
「億の借金」が出来ている時点で

その人は数億円もしくは数十億円の売上を作るビジネスを生み出し、
おそらくは数十人の社員を抱えている経営者であったはずです。

こう聞くと印象が変わるでしょ?

ほら。
あなたの意識なんてそんなもんなのw

会社でぬくぬくとサラリーマンやってる人は
常に「与えられ続けてる存在」なんだよね

しかもその「与えてくれている人」に感謝もない。ましてやリスペクトなんてない。

「労働者の権利」という名のもとにふんぞり返ってるだけなんです。

本当はもっと「リスペクト」されていい

先ほどの目の前にいた「失敗した起業家」がもし学生時代の友人だとしたら

ほとんどの人が
「余計な爪伸ばすから失敗する」
「コツコツやらないからだよ」
「失敗するなんてバカなやつだ」

なんて考えるんじゃないですかね?

もし、そんなことを考えるやつは

「バカはお前だよ」って言いたい

はっきり言う。

世の中の起業家や創業者は
ほとんどが小資本が始め

手元にある少ない経営資源で
ビジネスを創出して

社会に対し「商品・プロダクト」「サービス」といった
新しい付加価値を生み出し

それにより、売上や粗利を稼ぎ

雇用を生み出し
社員の給料を払い

社員の税金を払い
社会保障費も払い

本来は国がやるべき
納税事務まで担ってる
(源泉所得税や地方税)

ほとんどの起業家は創業当時
「適正な労働対価」なんてもらえない

それどころかずーっと
「社員の給料を払うために自分の時間を削ってる」のがほとんど

それは「経営センスがない」と言われるかもしれない

でも、中小ベンチャーを創業した経営者は
自分のところに来てくれた従業員を大切に思い
彼らを「家族」だと思って頑張ってる

確かに「ブラック企業」みたいなクソ会社もあるよ

でもそれも見方によっては
全く印象が違うはず

(これを話し出すと長くなるから割愛)

そう。
起業家はもっと「リスペクト」されるべき存在なんだわ。

ボクが起業家支援をしている理由

これはボクの考えなんだけど。
日本人や日本全体の雰囲気として

「起業家」や「チャレンジ」している人への
リスペクトが足りない

単純にそう思います。

これは「日本は恥の文化」であることが
大きく影響していると思います。

現実的な話をすれば
「挑戦という分野では結果はほぼ失敗する」
と言ってもいいですw

起業なんて失敗事例が多いのなんて当たり前

だから日本人にはいい印象が無いんだけど
このことは「どこの国だって同じ」なんだよね

要するに「失敗したときにどう向き合うか?」
ということが大事なんだよね

「恥の文化」が強い日本は
失敗に対する耐性が弱いから

なんかすぐに
切り捨てようとするんだよね。

だから「起業に関するノウハウ」が溜まらない

成功してる人にノウハウ聞いたって
意味ないんですよ

だって「たまたま」かもしれないんだからw

起業支援って本当に手間ばっか
かかって実入りも少ないw

でも、ボクが支援を続けて居る理由はこれ。

ボクが多くの失敗から培ったw
「起業の実践的なテクニック」
を伝え

創業リスクを減らして
成功事例が増えれば

みんなが「起業に挑戦しやすくなる」
・・・これを目指してます。

日本は良い国です。
これだけ信用取引が発達して
掛けで商売できる国なんてない。

起業家向けの金融政策はクソだけどw

周りの国から
やられまくってる

国民が「一億総サラリーマン」とか
あり得ない

今のまま「幼稚なビジネスセンス」だけで
商売やってたら日本って国がおかしくなっちゃう。

アジア諸国にあっという間に置いて行かれるよ。
本当に焦った方がいい。

ボクは安易に「起業しろ」とは言うつもりは無いです。

でも、これからの時代を乗り切るために
きちんとビジネスを語れるようにしておいた方がいい。

そのために「起業支援」をやっています。

おかげ様でボクが起業支援をしている
顧問先はきちんと成果を出してる。

20代の女性もいれば
元サラリーマンで脱サラした人もいる
士業で新しい挑戦をして成果を出した人もいる

支援してもらうのがボクじゃなくても
全然構わない

何か分からないけど
このままじゃダメだと

もしそう感じているなら行動してほしいです

本を読んだり
情報収集したりしてるだけじゃダメ

必要なのは「アウトプット」であり
「まず一歩目の行動」です

それにリスクを感じているなら
ボクで良ければ
いつでも相談してきてください。

相談は無料で行っています。

んまぁ。
ボクだって限られた時間の中なので
人は選ぶけどねw

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