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part1 HSPの幼少期の足りなかった愛着形成と心の傷を癒して前に進む方法

こんにちは。note初心者で文才がないわたしが必死に練って書いた先週の記事。皆さまのからのスキ!とっても励みになります!ありがとうございます。

今日は、先週の続きですが。今は、次回の予告をすることも書くモチベーションになっています。

でも、もっと大きなモチベーションは、わたしのお恥ずかしい自己開示も含めたこの記事が、だれかの小さな励みになれたらこんな嬉しいことはありません。

先週の「HSPのわたしが苦労の末に身に付けた自己肯定感を高める方法」は、親しい友人にも話したことのない、幼少期の赤裸々な自己開示も含めました。

それは、大人になって自分の問題に取り組んでいる方に、どんな環境で育っても、大人になったら自分次第で変化ができるというメッセージを届けたいと願って書きました。興味がある方は、良かったら下記よおりご覧ください。

6/22㈪
昨日は、大急ぎでアップしてしまい多くの誤打があり失礼しました。本日少し内容も付け加えて修正しています。

私の問題解決

先週お話したように、私の家庭は機能不全家庭でしたので、わたしは十代から大人になっても愛着が不安定で心理的な問題を抱えていました。

しかし、HSPの過敏さはもってはいても、15年以上も自分の課題(愛着)に取り組んで、現在は、愛着の面では安定し充実した幸福な人生を送っています。その経験の一部は、後日part2で語りたいと思います。

ただ、愛着が安定した後でも私たちHSPは、自分にとって刺激の強い環境や人に大きく影響されるので注意が必要だと思います。そのことは仲間のHSPの皆さんも十分実感していることでしょう。

無理をせず、自分の身を置く環境を良いものにするよう心がけ、付き合う人間を選択することは、大人になった私たちが自分を大切にしている証拠だと感じます。

愛着の課題を理解する

先週のお話で取り上げた、自己肯定感を持つためにも、安定した愛着が関係することに触れました。では、この愛着とはいったいどんなものでしょうか。精神科医の岡田隆司さんは、愛着をこのように説明しています。

愛着とは、母親との関係によってその基礎がつくられる絆だが、それは他の人の関係に適用され、また修復されていく。愛着は対人関係の土台となるだけではなく、安定感の土台となってその人を守っている。安定した愛着は安心感を高め、人との触れ合いに喜びを生み出すため、育児や夫婦間の親密な関わりを維持するとともに、幸福な社会性の源となっている。

この私たちの幸福の源である愛着が不安定になると、どれほどの影響を及ぼすものかを岡田先生は著書「愛着障害の克服」の中でこう述べています。

うつ、不安、緊張、対人関係の問題、依存症、過食、気分の波、不注意、育児の悩み、恋愛問題、不倫、離婚、非婚、セックスレス、DV、夫婦関係の悩み、心の傷、子どもの不登校、ひきこもり、発達の課題、非行。これらすべてに関係する原因となり得る問題として指摘されるのもがある。それが「不安定な愛着」である。

このように、愛着の不安定さは、人間関係に影響を及ぼします。アーロン博士は、もろいアタッチメントの行動傾向についてこのように言及しています。

親密な人間関係を極端に避けたり、逆に激しく求めるのはそれほど異常な事ではない。ただ人間関係に対するあなたの反応には、大きな問題が含まれている。「まだ終わっていない仕事(安心できるアタッチメントを作れないこと)」がそこに現れるのだ。安心できるアタッチメント(愛着)スタイルを持たない人は、傷つかなくてすむようになるべく親密な関係を避ける傾向がある。あるいは「なぜ自分は愛情について他の人たちと違う見方をするのか」なるべく考えないようにする。

私も、職業上同じことを感じます。ご相談者の抱える問題が深刻なほど、機能不全家庭で育ったゆえの不安定な愛着という共通点があります。しかし現代は、機能不全家庭が8割と言われるほどの社会ですから、大小皆さんこの愛着の問題は抱えているのでしょう。

愛着の安定は、安心して他者を信頼し健全な交友関係を楽しみ、家族を作り愛する為に、私たちを支えてくれる土台となります。なにより、どんな時も喜びを感じ前向きに生きられるように、人生のポジティブな面にフォーカスするよう助けてくれるものだと感じます。

生きることに前向きでなかった私自身が、この愛着の課題にしっかり取り組んでからは、性格も180度変化し人生が前向きになり、日々のささやかな幸福感をすべてキャッチして生活しています。

ですので、私たちの幸福な人生のために、愛着を安定させるという重要な課題に向き合って取り組むことはとても有益なことだと思います。



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深い心の傷を理解する

しかし、HSPが機能不全家庭で育つと、そうでない子どもよりも敏感な分、親からの言葉や仕打ちに対してトラウマになることが多いと思います。

20代のある女性は、子どもの頃に言われた親の言葉で、今でも苦しめられています。このようなご相談は枚挙にいとまがありません。

アーロン博士は、極端に困難なこども時代や思春期を過ごしたHSPは、その過去を受け止め、自分の特徴を理解して傷を癒すという「仕事」を怠ると不安感やうつ状態に悩まされたり自殺する危険性が高くなると語っています。

「些細なことにもすぐ動揺してしまうあなたへ」の著書の中には、多くの問題を抱えたHSPのドレイクの悲しい自死した経験が取り上げられていました。

アーロン博士は、私たちの教訓として載せてくださっているので、私たちは苦しい悩みがあったら一人で抱えないようにしたいと思います。

また、愛着の不安定さの他に心の傷を抱えている場合は、こちらの傷を癒すことを優先させることが大切です。

もし、あなたが一人で料理中に包丁でざっくり手を切って血が流れていたら、そのまま放置することなく即座に自分で手当てをするでしょう。

だけど、心の傷は誰の目にも見えないので、過去の傷を放置して悪化させてしまう人がとても多いと感じます。

どんなことを思い出すと苦しくなり落ち込んだり、死にたくなるのでしょうか。涙が止まらないのにもちゃんと理由があります。注意深くゆっくり探ると、必ず傷ついた原因や問題の要因を見つけることができるでしょう。

深い心の傷を癒す方法

一人で向き合うのは、とても苦しくつらいものですし勇気とエネルギーのいることです。向き合うまで、ゆっくり時間をかけたいと思うなら、それはその人にあった方法です。

どうしたら良いか分からないけど、この苦しみからすぐ解放されたいと思う人は、心理の専門的な援助を通して癒すことをお奨めします。

カウンセラーは専門的な知識を学び訓練を受けているので、寄り添いながらあなたを支えあなたに合った仕方で援助してくれます。

そして、カウンセリングの種類も沢山あります。例えば1対1の個人療法や大勢でのグループワーク療法や、同じ経験をしてる人同士の自助会や家族療法というものもあります。

セラピーや療法にも、EMDRやゲシュタルト療法やTFT療法や箱庭療法など、ここでは取り上げきれないほど種々様々あります。

ただし、認知行動療法や論理療法や弁証法的行動療法などは、認知の仕方や行動を短期間で改善できますが、深い心の傷を持っていない場合におすすめします。

どのような方法で心の傷を癒すかは、それぞれの抱える問題により、各自に合った療法でご自身が信頼できる専門家を探すことが大切だと思います。

忘れてはならないのは、癒しの期間と効果は個人差があること。そして、カウンセラーはスポーツジムのインストラクターのような役割で、大切なのは取り組む当人の強い意志が必要です。

しかし、心の傷の癒しにお金をかけたくない方、じっくり一人で取り組みたいと思われる方は、ご自分でセルフセラピーができるTFT療法があります。

これは、米国心理学のパイオニアの一人であったロジャー・キャラハン博士が1970年代の終わりに発見し、発展させてきた心理療法です。キャラハン博士が、一番効果のあった手順で開発した、鍼ツボをシンプルにタッピングすることで、心理的問題の症状を改善させていくものです。

不安や落ち込みやトラウマの心理的問題だけでなく、嗜癖の改善等にも対応しています。自分でツボをタッピングする簡単なセルフセラピーなので、セラピストやカウンセラーいらずです。

私自身もTFTセラピストの資格を取得して、ご興味のあるクライエントにもご紹介しています。もちろん、自分のセルフケアに使用し効果を実感しています。

タッピングの仕方は、TFT協会のホームページから動画やLINE登録をして簡単に見ることができます。無料ですし知っていると役に立つこともあるので、関心のある方は下記よりどうぞご覧ください。
「一般社団法人TFT協会」 http://www.jatft.org/

現在、心理的な問題を抱える方の苦しみや心の傷が一日も早く癒されることを心から願っています。この情報が何かのお役に立てば幸いです。

次回part2では、私たちの人生の幸福を左右する愛着の安定について、岡田誉司さんの著書より詳しくお話をしたいと思います。
今日もここまでお読みくださりありがとうございました。

日頃カウンセラーをしている私の生きるモチベーションの一つに、困窮家庭や難民の方や国境なき医師団などを支え合いを6年続けています。例え100円でもその真心でこども達の未来に笑顔を!頂いたサポート金は、大切にお預かりして寄付として送ります。バタフライ効果どうぞよろしくお願いします。