【金と仕事とうつ気分】低収入の人の日常的な頭の中―27歳男性の事例―
金が無い。やばい。
やりがいというのか,やりたい気持ちというのか。
そういう気持ちを大切にしていた。
とにかく仕事は金じゃないと思ってた。
金のために仕事するのは違うと思ってた。
転職活動をして気が変わった。
仕事は金のためだと思った。
金が欲しい。
働くのは金のため。
金があると安心が得られる。
金があると不安に苦しまなくて済む。
全ての嫌なことも面倒くさいことも鬱陶しいことも,金のためなら正当化される。
金のために働く。
10年後に年収700万という目標を立てた。
それが達成できるなら手段はもうどうでもいい。
別にやりたいことは無い。
仕事は金のため。
営業みたいな無理な仕事を除く。
あとは適性とか職業興味とか,もうわりとどうでもいい。
金が稼げたらそれでいい。
金を稼いで生活できたらそれでいい。
金が無いと生活が脅かされる。
だから金。
仕事は金のため。
これで納得できた。
そこで思った。
じゃあ金は何のため?
長生きするため。
やりたいことは無いから,ただ長生きするため。
じゃあ自分は長生きしたい?
長生きすることにワクワクする?
しない。
長生きしたいと思ってない。
生きたいと思わなくなっている。
もっと生きたいとか,思わない。
仕方なく生きている。
とすると金を稼ぐ意味とは?
金を稼ぐために頑張る意味は?
生きたいと思ってないのに金を稼いでも意味がない。
頑張って金を稼ぐのは長生きするため。
でも自分は長生きしたいと思っていない。
生きることに前向きになれない。
金があれば生きていけるが,生きていくことを楽しみに思えない。
生きたいという気持ちが無い。
死にたいと強く思うわけではない。
でも死んでも良い。
これは何なのだろう。
みんな長生きしたくて必死に金稼いでるのかな。
そんなに長生きしたい?
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