三項随伴性(three-term contingency)

三項随伴性(three-term contingency)

〇 三項随伴性とは、オペラント条件づけにおける「弁別刺激」→「反応」→「強化子(結果)」の三者による随伴関係をさす。
 天気の様子(弁別刺激)によって傘さし行動(反応)が生じ、雨に濡れない(強化子)で済むため、雨が降ると傘さし行動が強化される。オペラント条件づけによって個々のオペラント反応が新しく学習されるのではなく、オペラント反応をある状況で自発したら何が起きたのか、という三項随伴性が学習される。

〇 プレマック(Premack,D.)は、反応と強化子の随伴性において、反応を強化しているのは強化子(餌)そのものではなく、強化子に接近する行動(食餌行動)だと考え、行動が行動を強化するとした。
 プレマックの原理(Premack principle)とは、生起確率の高い行動が生起確率の低い行動を強化するという原理。宿題(生起確率が低い行動)を終えた後に、ゲームで遊ぶこと(生起確率が高い行動)を許されると、どちらも行うが、ゲームを終えた後に宿題をやることを許されるとゲームだけを行う。


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