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ビネー式知能検査 (Binet intelligence scales)

 ビネー(Binet, A.)が開発し、ターマン(Terman, L.)によって実用化。
 1905年、ビネーとシモンによって開発された。
 精神年齢(mental age)を測定する。
 各年齢群の児童の50%~70%が正解できる問題をその年齢の標準問題として設定する。
 被験者が問題をクリアできた限界を、その人の精神年齢とする。

○知能指数(intelligence quotient)の算出

 知能指数(IQ)シュテルン (Stern. W.)によって発案された。
 精神年齡÷生活年齢×100で算出される。 

生活年齢(実年齢)が10歳、精神年齢が12歳の場合
IQ = 12÷10 x 100 = 120

 欠点は、全般的な知的発達度はわかるが、知的能力ごとの違いはわからない。
 また、児童のみを主な対象としており、精神年齢は成人以降意味をなさないことが多い。
 現在、日本で用いられている田中ビネーⅤでは、平均的な知的能力と比較してどの程度の知的能力をもっているかを示す偏差知能指数(DIQ)を用いる。
 成人も測定対象に含め、全般的な知的能力だけでなく領成ごとの評価が導入されている。
 結晶性領域・流動性領域・記憶領域・論理推理領域の4領域ごとの評価がなされる。

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