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記事一覧

エリキウスの扶翼(6/22 21:00~)

はじめに

エリキウスの扶翼は約3年前に私が執筆したSFロボットドラマ台本の一部を抜粋し加筆修正したシナリオです。

元になった台本はフォーミュラ・アーラという名前で全16編のショートストーリーで構成されています。
私はこの台本で生命と精神性と価値観の関係性を拙いながら描いたつもりです。

元々ロボット物が好きで、メカメカした設定や描写は大好物なのですが
ただただ景気良くドンパチするよりも、終始苦

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5月8日 ゆびねぶり

初めに5月8日午後9時より
私の別名義であるAVID4DIVA作の
五人台本『ゆびねぶり』が上演されました。

台本が私の手を離れ彼らの手で出力された際に
素晴らしい立体化が行われました。

自分で書いて自分で聞いて自分でまとめる、という
手前味噌三段活用のような企画なのですが
その出来が良く、大変嬉しかったので
今回はお話の骨子と共にレビューしてみたいと思います。

構造的な企図『ゆびねぶり』の

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命を弄ぶ男ふたり(2021,12/30)

2021年12月30日、岸田國士氏の『命を弄ぶ男ふたり』をツイキャスで拝聴した。

アルコさんとたかはらたいしさんによるこの一幕は、来年の年末にサシで何かやろう、という二人の間の発起から足掛け一年を経て実現した。

本稿はお芝居そのものの妙や構造についての感想ではなく、お二人の熱量と勢い、それによって生まれた強い求心力について書きたい。

一言でまとめるとこの一幕は超豪速球のキャッチボールだったと

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レビュー:ララバイ・ハミングバード(リメイ、KiRi*)

タイトル:ララバイ・ハミングバード

作者:七枝

キャスト:
飛鳥 役 リメイ
紗希 役 KiRi*

・・・・・・・・

この上演の空気感を一言で表すと『ジュブナイル』になると思う。

実年齢が若い演者さんたちがただそのままお芝居をしているのではなく、ちゃんとティーンの気配を意識したお芝居をしていると感じた。

何処か背中がソワソワするような気配がこの作品にはとても効果的に働いているように思う

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