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「どうする家康」最終話(再放送)感想+アルファ

 12/17にうっかり見そびれてしまいましたので、今日12/23(土)、再放送にて『どうする家康』最終話 「神の君へ」を再放送で視聴しました。

 とわいえツイッターの実況勢のおかげである程度のハイライトシーンは把握していたのですが。


 最終話の冒頭は大坂夏の陣のほぼ終盤から? 前回(12/10放送)の「乱世の亡霊」の最終シーンから展開が早いなと思いましたが、今回の脚本上、そして時間の都合上、大坂冬の陣のシーンは必要なかったのでしょう。それでも『真田丸』の40秒関ヶ原(しかもナレーションのみ)よりは扱いがマシでしょうけど。

 それにしても真田左衛門尉信繁(幸村)が徳川本陣に斬り込んできた際に数里以上逃げたとされる家康が「家康はここじゃ!」と叫ぶとは思いませんでした……


 他にも家康が死の床に伏しているときに、瀬名(家康最初の正室)と信康(家康の長男)が出てくるシーンや、家臣団全員に騙される(いわばドッキリ)シーン、ラストは徳川家臣団メインキャストほぼ全員?の海老掬いと、やはり家康は「戦乱の世を終わらせた『神君』」以前に、家族や家臣団に支えられ、時代背景や数多くの敵味方に揉まれ鍛えられて成長した一人の人間なんだなぁと感じました。そして死後ではなく死ぬ前に『神君』として崇め奉られたがゆえに古株の家臣を除く人々から半ば敬遠されたような扱いにされてしまったのをみて、なんとなくですが『かもめのジョナサン』を思い浮かべていました。


 一つ一つのシーンを取り上げているとキリがないのですが、最後一つだけ。


日の本か。つまらぬ国になるであろう。
正々堂々と戦うこともせず
万事長きものに巻かれ
人目ばかりを氣にして
陰でのみ妬み 嘲る
優しくて卑屈なかよわき者たちの国に…

己の夢と野心のために
なりふり構わず 力のみを信じて戦い抜く!
かつてこの国の荒くれ野を駆け巡った者たちは…
もう現れまい。


 タイトルに挙げた画像は淀君(茶々)が炎に包まれた大阪城で自害する際に言った言葉ですが、まさに現代の日本に向けたメッセージだと思います。

 多くのインフルエンサーや講演家、セミナー講師が警告しているように、日本は骨抜きにされ、弱体化し、滅びの一途を辿っていると思います。


 己の夢と野心のために、なりふり構わず自分の力のみを信じて戦い抜いていきましょう!


 『どうする家康』、今まで描かれてきた「神君」「腹黒い古狸」という家康像を毀し、徳川家康というある意味弱くて人間味のある側面を描いた、素晴らしい作品でした! ぜひもう一度最初から見直したいです!

(全部の放送を見れたわけではないので……💦)

 そしてツイッターの実況勢のおかげで、新たな知識を得ることができ、NHK大河ドラマの楽しみ方も発見できました。ありがとうございました!

 


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