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新型コロナウイルスから防御する方法

SARS-COV-2感染によるCOID-19は、これを書いている現在、有効なワクチンが存在せず、960万人の方が世界中で感染して、死亡者は約49万人で今も感染者と死亡者数は激増して世界中でパンデミックを引き起こしています。ここで改めて、米国CDCのガイドラインを元に、最近の知見に触れながら、このウイルスから自身と他人を守る方法を改めて確認したいと思います。

1・どのようにウイルスが広がるのをかを知る。

COVID-19を防ぐ最善の方法は、SARS-COV-2ウイルスに曝されないことです。そのためにはウイルスがどのように伝播するのか理解する必要があります。このウイルスは主に人と人を介して伝わりますが、SASR-COVと同じく、元来、人畜共通感染症として、哺乳動物からの起源が強く疑われています。すなわち、家畜などの動物などから感染する可能性があり、実際、ネコーネコー感染も証明され、人ー家畜-家畜ー人感染も強く疑われます。ペットを飼っている方はこの点、十分に注意された方が良いと思われます。今のところ、コウモリから犬、猫、センザンコウと幅広い哺乳動物からのコロナウイルスが確認されているので、哺乳動物は少なくとも相互に感染し得る、という認識でいた方がよいように思います。

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2・社会的距離をとり、他者との接触を減らす。

感染様式は接触感染、糞口感染、飛沫感染、エアロゾル空気感染感染と多岐にわたります.中でも、空気中の伝播の危険性はこのウイルスの感染力と非常に密接な関係があります。あまり多くは表立って語られませんが、このウイルスは糞口感染のリスクから、明らかに性感染症としての側面を持つでしょう。PCRで陰性化しても糞便には長くウイルスが残ります。この点はよく注意したほうがいいでしょう。

CDCでは6ftの社会的距離をとることが推奨していますが、防御なしに咳やくしゃみをされたら最大8mまで液滴は及びます。常に社会的距離を6ft(約2m弱)空けることは非常に重要ですが、防御がなければ、決してそれでも安全ではないことを頭に入れておく必要があります。密閉空間や密接な距離にリスクが伴うのは自明のことと思います。発熱、咳、上気道症状のない人からの感染も報告されていますから、やはり社会的・物理的距離は非常に重要です

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3・マスク・防護用品の重要性

公共の場所では、他者からの飛沫、呼気及び糞便エアロゾルから防護するために、やはり身体の粘膜が露出している眼球、鼻、口腔粘膜を保護するために、フェイスシールドや特にマスク着用が重要になります

緊急事態条項が解除されてから、東京でもマスクなしに外出される人が多く散見されるようになりましたが、科学的知見からはマスク装着は明らかに感染リスクを減らします。

4・頻繁に手を洗いましょう

外出をして公共の場所に出かけたり、咳・くしゃみ・鼻水をした後は、石鹸などの界面活性剤や水で20秒以上、よく手を洗いましょう。1日5回の手洗いを2年間続けたグループは、そうでなかったグループと比べて呼吸器疾患が45%も減少したという報告もあります。日本には入浴という文化習慣があるので、外出から帰宅したらしたら手洗いのみならず、シャワーや入浴などするとより効果的かと思います。

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5・よく使う環境表面は毎日綺麗に消毒しましょう。

アウトブレイク初期から、症候性感染者が日常よく使う屋内構造物からウイルスが検出され、環境がウイルス感染の潜在的媒体である可能性が報告されました。特に不特定多数の人が触れる場所のこまめな清掃、消毒はウイルス感染リスクを軽減することは疑いないでしょう。上述の報告から、不特定多数の人が使い、かつ水滴エアロゾルが充満した密室の公共トイレは、掃除のタイミングによってはかなり感染のリスクがあるのではないかと思います。

6・最後に

彼を知り己を知れば百戦殆からずー「孫子・謀攻編」

過度に恐怖することはありませんが、正しく防御して正しく恐れることは大切だと本当に思います。後遺症の深刻さも徐々に報告されてきていますから、日常生活の中で感染を避けることが最も重要であることは論を俟ちません。そのためにもウイルスに対する正しい認識を持つことが非常に重要と思います。どうか皆さん、くれぐれもご健康で御身ご自愛下さいますことを。














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