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熊カキ

山の中に入ると、写真の様に立木の根本の樹皮がめくれている光景を目にすることがあると思います。

これは、熊が爪で掻いてめくれたものです。
私達の地方では、これを熊カキと言います。

この様に樹皮がめくれた立木は、そこから段々と枯れて、酷い場合だと最後には全て枯れてしまいます。

間伐する場合は、先ずこういった悪い立木(劣勢木)から切っていきます。もちろんバランス(立木同士の間隔)も重要です。

今回は間伐の話しでは無くて、熊カキのクマの話しです。
山で仕事する人であれば、多かれ少なかれクマに会った事があると思います。

私も何度も遭遇した事があります。

幸いにも襲われた事は無いのですが、チェンソーを持っていかれた事があります。


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切り捨て間伐の現場だと、仕事終わりにチェンソーを写真の様に現場に置いていきます。そして次の日は、またその場所から始めるのです。

上の写真は、私の置き方です。チェンソーと腰袋を一緒にしてその上からシートを被せてその上にヘルメットを置いておきます。

昔からだいたいこの様に置いていましたが、ある時、朝現場に行くとチェンソーが無いんです。周りを探しても無く、まさかと思いましたが、半日後に離れた場所から、見るも無残な姿のバラバラになったチェンソーが出てきました。

そこには、クマの歯形がシッカリと残っていました😵

要するに、熊カキがあるという事は、この山にもクマがいるのです。

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