臆病者が自由を手に入れた話でも聞いてみないかい【最終話】
夢のような時間が。
憧れていた生活が終わりを迎えようとしている。
いや、自ら終わらせようとしているのだ。
情けない話だが、私には向いていなかった。
笑っていただきたい。
約一年と半年の沖縄での生活、ついぞ仲間も友人も出来なかった。
作ることが出来なかった。
どうしても歩み寄ることが出来ない。
居酒屋で偶然居合わせた人々と同席することはあっても、「また飲みましょう」が実現することは無かった。
ビーチで焼いていた時に隣になった方の、「また一緒に」も実現出来なかった。
一時的なコミ