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ペアコーチングに関する提言 〜 いまの”相互セッション”、 本当にコーチング上手くなってますか? 〜

相互セッションとは…
コーチ同士でコーチ役、クライアント役をやり、お互いにコーチングしあう練習方法

人によっては、ペアコーチングとも言ったりしますね。

『コチ研』では、この「相互セッション」が、果たして本当に意味をなしているのか?という点を、あえて疑い、再構築に挑戦してみたいと思います。


どんな課題を感じてるのか?

相互セッションって、本当に実践的な練習になってる?

例えば、、

・クライアント役がコーチ役に忖度してしまう
・フィードバックが甘い、あるいは改善点を指摘しない(できない?)
・指定時間内で解決しそうなテーマしか扱わない
・その後の効果検証ができない or 不十分
・初学者同士がお互いに数をこなすだけで、本当にうまくなるのか

などなど。

正直、相互セッションと実際のセッションが乖離しているんじゃない?って感じることは、あげれば枚挙にいとまがありません。

どうあるべきだと思っているのか?

もっと実践的な空間で、責任を持って練習すべき

だと考えます。

具体的には、

・本気の悩みを扱える
・セッション外の時間も含め、どう変化があったか効果検証を設ける
・第三者からのフィードバックがある
・できれば、有料で実施

そんな場でこそ、本当の意味でコーチングがうまくなるための練習ができるのではないでしょうか。

逆にそうでないセッションは、なまじ良いフィードバックをもらえてしまうがゆえに、真の課題に気がつけなかったり、変な自信を持ってしまうことにつながるなど、

 ”良くない” どころか、むしろ ”悪い” 影響さえあると思っています。

間違ったシュートフォームでいくら練習しても、間違ったシュートフォームでシュートを打つ達人にしかならない
─ マイケル・ジョーダン ─

【提案】 相互契約ペアコーチング(仮)

とはいえ、じゃあ全部本番環境でやるべきか?というと、それもまた事故起こし放題になってしまうし、あまりに乱暴なので、あくまでも「より実践に近い練習環境」を作れないかと考えました。

それが「相互契約」を結ぶ、というやり方です。

詳しく説明します。

1. コーチとクライアントは、 きちんと契約を結ぶ

通常の相互セッションとは異なり、実際にきちんと契約を交わします。

具体的には、

・守秘義務など、体裁を整えた書面を交わす
・継続を前提とする(月2回 × 2ヶ月など)
・できれば有料が望ましい

といった内容を想定してます。

特に「守秘義務」と「継続前提」あたりは、テンプレートととして担保したいところです。

「料金」に関しては、双方で話し合い、お互い同額と設定すれば、金銭的負担はゼロにすることも可能です。

ただし、

クライアントは、コーチにお金を払っているし、コーチは、クライアントからお金をもらっている

という点で、通常の相互セッションと異なります。

金銭的負担が、結果的にブラスマイナスゼロだったとしても、お金を払った、お金をもらったという関係に変わりはありません。

これによって、コーチにとっても、クライアントにとっても、より実践に近い責任感が生まれるのではないかと考えています(あくまで仮説段階)

2. セッション以外の影響や効果もフィードバックする

コーチングの効果は、セッション中に課題が解決したかどうかだけでは測れません。むしろ、セッション外の時間にどれだけ影響を与えられるかが、コーチの力量とさえ言えるかも……

だとすると、

セッション中のスキルや関わり方だけでなく、それによって、クライアントに変化があったかどうかまで含めたフィードバック

こそが真に必要で、真に望ましいと考えます。

コーチングの効果検証は、とても難しい領域ではあるものの、それを無視して「一人前」とするのもどうかと思うのです。

シュートの練習をするときに、フォームの確認だけして、ゴールに入ったかどうか見ない人なんていませんよね?

通常の相互セッションって、そうなってしまってるところ、ありませんか?

3. 双方同意があれば、第三者(オブザーバー)を交えた感想戦を行う

相互セッションにおいて、当事者間でより適切なフィードバックができるかどうかは疑問が残ります。

自分より上手い人から習わないと上手くならない、と言いたいのではなく、第三者視点だからこそ視えること、言えること、当事者では思いつかない新しい発想、があるのではないかと思うのです。

特に、相互セッションを積極的に積んでいきたい!と考える若手、初学者にとっては、むしろそんなフィードバックこそありがたくないですか?

相互契約ペアコーチング(仮)では、守秘義務についても書面として記載し、厳守する前提で、双方の同意の上で第三者からのフィードバックをもらう機会も確保したいと考えます。


「感想戦」は、元々は将棋用語で、Wikipediaによると

感想戦とは、囲碁、将棋、チェス、麻雀などのゲームにおいて、対局後に開始から終局まで、またはその一部を再現し、対局中の着手の善悪や、その局面における最善手などを検討することである。

(引用元:wikipedia

とあります。

コーチングにおけるフィードバックでも、

「ここでこういう打ち手を指した(質問をした)のは、こういう意図があった。どう感じたか?」とか

「正直うまく思考が進まなかった。原因があるとすればどこか?どうすれば、うまく切り抜けられたか?」といった

次同じような場面に出会ったときに、よりよく関わるための感想戦をきちんとやっておくことが、真にコーチングが上手くなるための糧になるはずです。

決して、終わってからコーチ仲間と親睦を深めたり、ちょっとずつでも前に進んでいると自分が気持ちよくなるためにやるものではありません。

実験に協力してくれる若手コーチを募集します!!

これまで『コチ研』では、Zoomによるオンラインセミナー形式でのイベントを開催しておりましたが、今回は少し趣向を変えて、

相互契約ペアコーチング(仮)が、本当に効果があるのかどうか、検証実験に協力してくださる方を募集します!!


▼募集内容
・35歳以下 ※
・今の練習方法に疑問や課題を感じている方
・上手くなりたい意欲がある方
・主体性を持って関わってくれる方
・スクールの垣根を越えて交流できる方
・コーチだけでなく、クライアントとしても真剣に取り組んでくれる方

※ 一応、コチ研のコンセプトを踏襲させてもらってます。が、一応!一応です!だいたい35歳以下くらい、と捉えてもらって大丈夫です笑

※3/19追記※

ありがたいことに、既に複数の方から連絡をいただけました!
まずは試験運用してみたいと思いますので、
3/21 20時まで】で募集を一時締め切らせていただきます。
ご興味ある方、ぜひご連絡ください!


希望してくださる方は、以下のどちらかでご連絡ください!

① コチ研のTwitterアカウントからDM

「相互契約ペアコーチングに興味があります」と、一文添えていただけると嬉しいです!


② Googleフォームから申込み


正直、まだまだ構想段階なので、

具体的なルール(期間はいつまで?フィードバックはどうやってする?有料セッション時間としてカウントしていいのか?etc…)についても、一緒に創り上げていけると非常に嬉しいです。

あと、

そんなにハードルが高いと、せっかくコーチになりたいって思った人が、コーチになりにくくならない?
コーチングを勉強したいだけなのに、契約するなんて大袈裟すぎるよ

という声も聞こえてきそうですが、

人の人生を扱うコーチングが、誰でも、お金をかけずに、短時間で勉強できて、職業として、プロとして成立してしまうようなもので、本当にいいんでしょうか?

本気でコーチになりたい、より良い本質的なコーチングを提供できるようになりたいなら、覚悟と責任を持って挑戦するほうが良くないですか?


ワンランク上のコーチを目指す若手コーチの皆さん、一緒に研鑽しましょう!!

・・・

全国若手コーチング研究会『コチ研』では、

わかったではなく、わからないを持ち帰ろう

をコンセプトに、

自分たちで考えたり、議論したり、実験(ワーク)を通じて、コーチングへの理解を深め、新しい仮説、新しい問いを生み出すことを狙いとしたコーチングイベント(研究会)を企画しています。

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