もう始まっている、もう止まらない・・・(激安釣具の進撃)
さて以前の記事「啓蒙の不毛」で釣り初心者には100円ショップの釣り具をお勧めしたいと書きました。ここで改めて最近話題に上がることが多い激安釣り具について少々考えてみたいと思います。
過去の事は詳しくありませんが昨年ダイソーの「メタルバイブ」が大人気、そして品薄状態にまで陥って以来特に100円ショップの釣り具が話題に登ることが多くなったと思います。SNSやYouTubeでも多く取り上げられている一方で批判的な意見も見かけるようになりました。恐らく多いのは、、
・激安商品は大切に扱われない。結果的に釣り場に投棄されゴミ問題に繋がる。
・やっぱり品質が良くない。
・激安品を買うと既存メーカーにお金が流れなくなって新規開発が出来なくなったり経営が出来なくなりそうで心配。
などかなと思います。
そう言えば某超有名アングラーがTwitterで疑問を投げかけるツイートをしたこともありましたね。あれも賛否両論出ました。
人によっては釣り業界の行く末を案じて100均ルアーは買わないと宣言してる人も沢山いらっしゃるようで相当な焦燥感をお持ちなのかと思います。
その上で恐縮ながら自分の予想を言ってしまうと100円ショップをはじめ激安釣り具はますます発展していくでしょう。また「激安釣り具から釣りを始めた人も次第にもっと高性能な物を求めるから結果的に一流メーカーに移っていく」と言う見方も在りますが少々疑問です。なぜなら激安釣り具自体が高性能化して行くと思いますから。
現在のところ100円ショップの釣り具は
「とにかく安価」
「釣具店と比べて圧倒的に多い店舗数=販売力」
「そこそこ釣れる・使えると言う信頼感」
「SNSでの話題性」
を既に獲得しています。そして今後の展開で
「取扱い品の拡大」
「安定供給」
「高品質化」
これらを補ったら釣具店を専門に置いている小規模専門店にとってはなかなか辛い状況になりそうです。
さらに此処からは妄想混じりの大胆予想です。
★生き餌を除いて一般的な釣りに必要な物が全て100円ショップで揃う様になる。
★一般メーカーの売れ行きが停滞していき釣り具のデザイナーやルアービルダーがメーカーを離れて激安商品の開発に雇い入れされる。
★釣り具メーカーが製造した製品の販売口として100円ショップが活用される。
どうでしょう?有名ルアービルダーの新作が100円ショップから発売される。いや例えば契約と権利の問題を上手くクリアしてルアービルダーAさんの「高価で高性能、高価格の商品は技術的な蓄積がある専門メーカーで製造、専門店で販売」「基本性能を満たし細部は簡略化した廉価版は販売力のある100円ショップ」から出すと言う二面展開が出来たらどうですか!!面白そうじゃないですか?!
今後の行方は分かりませんが100円ショップでの釣り具展開に対して感じる抵抗感は物事の出始めにある一過性のものであり、諸々の問題点もある程度の時間で解消されると思っています。
釣り具を離れて思い出すと1,000円カット。美容室や床屋さんですがこれを90年代の昔(うろ覚えですが)に初めて見た時は正直不信感で一杯でした。でもある時期からお手軽便利な存在になった。そもそも100円ショップ自体も最初は何とも言えない怪しさがありましたが今ではすっかりお買い物の定番となっています。
そう、つまり人は安さと便利さには抗えず最終的には受け入れて行くと言う事。そしてこれは釣りの世界にとっても激流と変化の幕開けです。
「もう始まっている、もう止まらない・・・」
ラッセ〜ラッセ〜ラッセ〜ナ!!
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