自然のエコシステムに波乗りすべし:映画レビュー『ビッグ・リトル・ファーム』(ネタバレなし)

・ドキュメンタリーながら、話の構成が非常に巧みで、ぐいぐい引き込まれる。無駄に動物たちの映像を多用していないし、飽きさせない。前半に挿入されるアニメーションも可愛い。

・と、ここまでかいたところで、ジョン(監督)は元々プロの動物カメラマンだったことを思い出し、激しく納得。

・最近どんな映画を観ても、今のパンデミックに紐付けて悶々と考えてしまう。自然のエコシステムにおいて、どれだけ様々な生き物が、複雑かつ完璧に絡み合っているかを、この映画で垣間見れる。不必要な存在なんていない

・その貴重なループを、人間はたった数百年のうちにぶっ壊した。「自然を操ることができる」「自然の上に立てる」と思い上がる高慢な人間たち。恥ずかしく、情けない。

・ジョンの師匠アランは、農業というものを「波に乗るだけ。サーフィンと一緒だ」と表現した。真理が凝縮された、素晴らしい言葉だと思う。

・アランの言葉の中で、英語だが素敵すぎてしびれたので、ここに貼る。

Complexity, Diversity, All supporting and enhancing each other. 

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