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編物でコアラやカンガルーを助けられるかもしれない話

こんにちは、南オーストラリアのIonです。

オーストラリアは去年、火事で大変な目にあいました。

敏太郎先生のアベンジャーズをはじめ、ほかにも世界中の人々が雨をお祈りして、大雨が降りました。

野生動物たちが次から次へと保護されていました。


火事で保護されたコアラやカンガルーやもろもろの動物たち

私が住む場所から比較的近いカンガルー島では島の三分の一が焼失しました。そこに住んでいたコアラも半減といわれています。

オーストラリア全土のなかでも珍しい、クラミジアに感染していない隔離された環境のコアラだったため、他の場所への移動をなるべくせずに島のなかでなんとか保護しているそうです。

昨年7月に豪アデレード大学(University of Adelaide)が発表した研究によると、カンガルー島のコアラは大規模な個体群としてはオーストラリア国内で唯一、クラミジアに感染していない。このため、コアラ保全のカギを握る「保険」の役割を果たす特に重要な個体群とされている。 サウスオーストラリア州政府はカンガルー島のコアラについて、クラミジアに感染していないため島外へは移送できず、そのため島内で獣医師らが負傷した個体の治療に当たっていると説明した。 ー  AFP BBニュースから

コアラやカンガルーやウォンバットなど、オーストラリアの有袋類は親が死んでしまっても袋の中で赤ちゃんが生きてる場合がよくあります。

交通事故で死んでいるカンガルーなども、袋を確認すると赤ちゃんがいる場合がいて、保護されるケースがよくあります。

火事でも、たくさんの子供たちが保護され、そこで大きな需要がでたのが、「手編みや、お裁縫など、手作りの保護用の袋」だったようです。


保護された赤ちゃんの巣を保護協会のなかの手芸部が次々に発案、作成、寄付


ニュースなどで、オーストラリアの火事でよく報道されるのが、火消しボランティアが焼け出されたコアラなどを保護している姿です。

そういう動物たちは、動物保護協会(Animal Rescue Cooprative) に移送されます。

動物保護協会は、車に引かれちゃうカンガルーやコアラの対策や、ヨーロッパ人の移植に伴って入ってきた犬、猫、キツネ、ウサギなどが増えて原生の野生動物を脅かす状況をなんとかしようと活動しています。オーストラリアに移住した親などの世代が持ち込んだものによる破壊から長い歴史を持つ本来の自然を守りたいという強い意志のある人たちです。

そのなかに手芸組合(ARCCG、Animal Rescue Cooperative Craft Guild)というグループが立ち上がっています。

どんな人たちがやってるかというと、手芸好きのお母さんたちのようです。植民による悲劇の話はみな学校で小さいころから習って育ちます。

そういった悲しい過去の傷跡をなんとかしたいという気持ちは一緒、なら助け合って活動しましょうという流れのようです。

見ると、編物で保護動物たちが使える毛糸の巣や袋を作っています。ウェブサイトのクイックデートというページでは、参加している手芸愛好家たちが余った毛糸や素材をお互いに寄付しあったり、必要なものを呼び掛けたりしています。

組合のFBページでは保護され支援をうけた動物が元気でやってる様子が投稿されています。

さらに、組合のホームページにいくと、カンガルー用、コアラ用、など、毛糸でつくるパターンをPDFでダウンロードできるようになっています。

昨今の状況で日本から送るのは大変かもしれませんが、在豪の日本人の人で何かボランティアを、と思っている人がいたら、いかがでしょうか。


ちなみに、わたしの家には袋ネズミくんたちが住んでいて、冬の間とっても寒そうでした。余計なお世話にならずに、何かしてあげられることはないのだろうかと思っていたので、ママの袋や、巣も編物でできるようで、このウェブサイトのPDFは衝撃的な発見でした。


ARCCG認定パターン

英語ですが、現在ARCCGが認定しているパターンをいくつかリンクします。小さい爪のある動物たちが住むので、しっかりとした高品質なものを作らなければならないと、実用を通じてまとめられた認定パターンを公開しています。

英語だけど、写真つきで見てかわいいものをいくつかリンクします( *´艸`)


小鳥の巣

写真つきです。


小鳥の巣などに使えるマルチな毛糸の駕籠

結構かわいいです。動物保護でなくても、洗濯ばさみ入れなどに使えそう


野生動物ニットプロジェクト

カンガルーの赤ちゃんが入ってる写真がラブリーです


モモンガ用 木の洞バッグ

めちゃくちゃかわいいです。これは、ほんとにかわいいです。バッグ自体が商品になるんじゃないかと思うぐらいかわいいです。モモンガ好きは英語わからなくても見る価値あり




ほかにも、いろいろな写真や、活動の様子、パターンなどをギルドのウェブサイトやFBページで見ることができます。

活動の中心はFBページみたいですが、ホームページでは認定パターンも。

実際に作品を送る場合はいろいろと注意書きがあります。


オーストラリアで焼け出されてしまった野生動物を助ける手芸組合関連のリンク集

動物保護協会の手芸組合FBページ (英語)最新情報はここからチェック!

動物保護協会の手芸組合ホームページ(英語) 支援や、もっと知りたい場合はこちらに基本的な事実関係、FAQなどの内容がまとまっています

手芸組合のパターンのページ(英語)上記ホームページ内で公開されているパターンのページです

手芸組合への募金はこちらから (英語)上記ホームページとは別に募金用のページです。活動の様子の写真が充実してます






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