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ストレスは増えるばかり...

こんにちはカリスマの池田です。

今回は、職場ストレスについてです。と言うのも私は産業医に関わる仕事もしており、その中で改めてストレスについて考えたので記載致しました。

産業医は、事業場において労働者の健康管理等について、専門的な立場から指導・助言を行う医師を言いますが、その仕事の中の1つに「ストレスチェックの実施」「高ストレス者の面談」等があります。

ストレスチェックとは..

労働安全衛生法により、一定の規模の事業場には産業医の選任が義務付けられており、50人以上の労働者を抱える事業場では、すべての労働者に対して年1回のストレスチェックの実施が義務付けられています。
そうです、50名以上の事業所においては義務なのです。

ストレスチェックは質問票使って、労働者に自分自身のストレス状況についての気づきを促し、メンタルヘルス不調のリスクを低減させる、一次予防を目的とした検査です。

【職場でのストレス】
■パワハラやセクハラ、同僚や上司との対立などの人間関係のトラブル
■トラブルによる長時間労働や人事異動などの影響での仕事量・負担の変化
■昇進・昇格・配置転換のよる役割・地位の変化
■仕事上の事故や失敗による重い責任の発生


などなど、様々なストレスにさらされる可能性があります。

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新型コロナウイルス感染症の影響でご存知の通り、在宅ワーク・テレワークが増えてきたなかで、上記の内容から言えば、嫌だな、と思う人と直接顔をあわせなくてよくなったし、職場よりはリラックスして仕事ができるし、職場に残るような残業もなくなったわけで、ストレスを感じる人は減ったのかななどと考えこともありました。

しかし、1回目の緊急事態宣言後も言われておりました「コロナうつ」や「ころなづかれ」にも含まれますが、そうではないのが現状です。

実のところ、私は在宅ワークではないので、在宅ワークになった方々の心境の変化はわからないところもあります。当初は、遊びに行けない、人との関りを制限される、行事がなくなる、そんな子供たちのストレスばかりを考えていました。

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幸い、私の家は都心ではないので、3密を避け遊ぶことのできる公園や自然があるのでまだ良い方なのですが、都市部の子供たちは子供なりの大きなストレスを抱えて日々を過ごすこととなっているのだろうな・・・と、子供たちや外出や旅行を生活の主とし楽しみとしている高齢の方々が一番ストレスにさらされているのでは、と思っていました。

在宅ワークについては、ちょっとうらやましいかもなどと思ったことも
ないとは言いませんが、一方で、自分だったら・・・

「子供と遊んでしまって仕事はかどらないどろうな」
「家にいること自体、落ち着かないかも」
「これまでいなかった私がいることで妻がストレス感じたら悲しいかも」
「仕事仲間と直接あーだこーだ言えないのつまらないな」

と、まあまあイヤかも と思ったりもしていました。

(こんなに職場好き人間だったなんて・・・)
#管理職の鏡

大きく話はそれてしまいましたが、今もなお在宅ワークによるストレスを
抱えている方は多く

■食生活・睡眠などの生活の乱れ
■孤独感を感じてしまう
■家族との不調和
■オン・オフの切り替えができない


などのストレスにより体調を崩す人も少なくないようです。

ただでさえ感染の恐怖と言うストレスを抱えた日々ですので、加えて生活が
大きく変われば、なおのことです。そして、在宅ワークになっていない方々のストレスのかたちも変化していることと思います。

今は、職場環境が大きく変わったことでストレスを抱える職員に対しても、
しっかりと配慮、改善していくことが企業には求められているということです。

厚生省より企業に対して、新型コロナウイルス感染症による「ストレスチェック」の延期や中止と言った発信はなされてはおりません。

報告義務の対象各企業は、ストレスチェックを従業員に対し例年通り行い、結果に対してどのように対応していくか、また、働く個人一人ひとりにおいても、自分自身の体調管理や生活管理を今まで以上にしっかりと意識できるか、そこもまた新型コロナウイルス感染症の流行により発生した課題なのでしょう。

今回は、在宅ワークに視点をおいたお話でしたが、いろいろな職種や勤務形態の人々がこの環境下でストレスに耐え頑張っているのだと、わかっていたこととは言え、改めて感じました。

厚生省「ストレスに気づこう:https://www.mhlw.go.jp/content/000561005.pdf
*「職業性簡易ストレス調査票」も付いてます。


それでは、本日はこの辺で。

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