PyCon JP 2021 参加記録
今回は、10/15(金)〜16(土)に開催された PyCon JP 2021 の参加記録です。
概要
PyConはプログラミング言語Pythonの国際カンファレンスです。世界各国で開催されており、PyCon JPは日本開催のものです。
コロナ禍の本年はオンサイト・オンラインのハイブリット開催で、講演は1本がオンサイト、残り4本がオンラインで並列で開かれました。どちらもオンラインで視聴可能です。
運営はチャットツール Discord で管理され、講演はZoomで視聴するスタイル。事前にアカウント作成とツールのインストールが必要です。
当日の流れ
講演は15日午後から開始です。基調講演2本、通常講演35本と並行して、スペシャルブースでは協賛企業の社員の方も待機していました。
タイムテーブルはこちら。
1日の締めはLT、2日目にはオンサイト・オンライン合同のパーティーが行われました。オンライン参加は、事前に申し込めばピザの宅配が送られてくるようです。
面白かった講演 トップ10
私は都合もあり、オンラインで2つの講演を視聴しましたが、後で資料を見たところ面白いものが複数あったので、ランキング形式でご紹介します。
10位 Loggingモジュールではじめるログ出力入門
どんな情報をどのように残すのが正解なのか、最近、ちょっと考えてたので、参考になりました。
9位 ラズパイとDashで環境ダッシュボードを作ろう
ラズパイ、昔から興味があるんです。環境ダッシュボード、面白いですよね。気になって読みました。おばあちゃんの為に作ったエピソードにほっこりしました。
8位 Pythonでつくる宣言的UIラッパーフレームワーク〜既存GUIフレームワークの調査を添えて
データ分析ばかりしているとフロントエンドを忘れがちですが、プロダクトには重要なファクターです。GUIフレームワークの全体像が見えたのが嬉しいところ。もっと詳しく知りたいです。
7位 High Performance FastAPI
処理をいかに速くするか。計測からボトルネックの特定、改善策を考えるまでの具体的な方法論と事例が紹介されています。わかりやすいです。
6位 位置データもPythonで!!!
位置情報の取り扱いを、ご自身の行動ログを使ってわかりやすく紹介してくれてます。オンラインで聞いてましたが、好評でした。
5位 他人が書いたコードのリファレンスをSphinxで作る方法
ドキュメント大事ですよね。コードから参照しやすく、メンテされやすい形で残す。本当に大事だなと改めて実感しました。
4位 コミュニティサービスにおけるレコメンデーションの変遷とMLパイプラインについて
ママ向けアプリ「ママリ」のQ&Aレコメンドエンジン開発の実践紹介です。質問IDをWord2vecでembeddingする着想が面白かったです。
3位 実践Streamlit & Flask - AIプロジェクトをいい感じにする技術
プロトタイピングと開発を上手に橋渡しする方法が、わかりやすく紹介されています。目から鱗が落ちるくらいわかりやすいです。
2位 Python で学ぶ実践的なドメイン駆動設計とレイヤードアーキテクチャ
エンジニアリング方面は弱いので、設計思想を学ぶことができ、勉強になりました。
1位 基調講演「将棋とPythonの素敵な出会い」
プロ棋士、谷合廣紀さんの講演です。将棋AIのBERT適用例や棋風の可視化など、ユニークで技術的に勉強になり、とても面白いです!
まとめ
勝手にランキングして、関係者の方、気を悪くされたらすみません。
Pycon JPの他の公開資料はこちらから確認できるので、興味がある方は覗いてみてください。
個人的には、谷合さんの資料がとても面白くて、将棋に興味を持ちました。ヨビノリさんのYoutubeも見ようかなと思ってます。