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元企業公式SNS「中の人」が明かす、プレゼントキャンペーンに当選するコツ

私はこれまで約10年近く企業の公式SNS運用に携わっており、ここ数年はプレゼントキャンペーンの企画に力を入れてきました。
その時の経験をもとに、どんなアカウントが当選しやすいかを明かします。

SNS懸賞で当選しやすいのは、こんなアカウント
①懸賞以外の話題も投稿している
②プロフィール欄に居住地が明記されている
③「5S」に関する投稿をしていない

①懸賞以外の話題も投稿している
企業は広告宣伝の一環としてSNS懸賞を行っています。
もちろん、当選者には「●●社の○○が当たりました!」と自身のアカウントで宣伝してほしいというのが本音。ひたすらキャンペーン投稿をRTしているアカウントより、日常生活のことも同じタイムラインで投稿している、自身のフォロワーと交流するためにSNSを使っている=宣伝効果が高いアカウントの方が当選確率はアップします。

②プロフィール欄に居住地が明記されている
スーパーやドラッグストアなど、地方の小売店のアカウントで「○○県民限定」といった、参加者の居住地を限定したキャンペーンを実施しているのを見かけたことがあるでしょうか。これはお店の近くに住んでいる=お客様になる可能性が高い人へ向けて自社の商品やサービスを告知するためのキャンペーンです。このタイプのキャンペーンは、プロフィール欄に都道府県名を入れておくだけで当選確率がアップします。

多くの企業公式アカウントは、当選条件を満たしているアカウントの選別にキャンペーンツールというサービスを使用しています。そこで選別された情報にはプロフィールの記載内容もまとめられており、担当者はそれを地域名(例:北海道)や他の条件とあわせてソートし、当選者をしぼって行きます。
プロフィール欄に居住地の記載が無いと最初のふるいに引っかからないため、居住地を明記しているアカウントと比べると当選確率が下がってしまうのです。

③「5S」に関する投稿をしていない
「5S」とは政治、宗教、スポーツ、セクシャル、差別。いずれも頭文字がSで始まるため、こう呼ばれています。多くの企業アカウントでは炎上トラブルを避けるため、この5Sを意識して運用しています。
もちろん応募者のアカウントは個人のものなので、いろいろな考えや意見を発信するのはまったく問題ありません。

ですが、例えば5Sについて少し尖った発言をされているアカウントを当選させてしまうと、それを何らかの形で知った人たちの中には「あの会社はああいう発言を支持しているのか?」と勘違いする人も出てきます。
さらに、その中のごく少数ではありますが、勘違いが勘違いを呼び「あんな発言を容認する企業は許せない」と攻撃してくる方がいるのです……。
そのようなトラブルを避けるために、私も当選者の最終決定時には必ず当選者候補アカウントのタイムラインを確認していました。

とは言っても、SNSは自分の意見を投稿したい、今使っているアカウントには個人情報をできるだけ出したくない。
そんな方にはやはり、SNSキャンペーンに応募するための「懸賞+ちょっとした日常」アカウントを別に作る「垢分け」をおすすめします。


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