「マルコフ過程的意思決定」と過去との付き合い方

こんばんは、きょーすけです。

サンクコスト、という言葉はなじみのある方も多いでしょう。
過去の投資と言ったがいいでしょうか。

私もこれまで多くの時間、お金、エネルギーをいろいろなものに使ってきました。
お取引先とのちょっとした商談にちょうどいい飲食店の調査といった細かなものから、大学院の修了、AI分野の講習や講演会の参加・企画発表、さらには嫌いなスナックやクラブなどの参加も笑
読み漁った本は数知れず。動画やニュースを読むのにかけた時間も多い。

それらが今の私を作っているという事実はあります。
しかし、それらによって、私の現在の意思決定と未来を定める必要はないと、私は思うのです。

なぜかというと、この「過去の投資」に頼ることに危うさがあるからです。

先ほど挙げたような投資ですが、実は危険なこととして、私たちが当初、もしくは根源的に固有に持つ「快・不快」及び「人生の目的」と、過去の実績と言える投資が、必ずしも一致しないからです。

私も含め、人はすべてにおいて、当初の目的とは違う寄り道をするものです。それを多くの人が「ああいう寄り道もした方が良かった」という方がいます。
わたしもその観点を持ちますが、「寄り道は寄り道である」ことを隠し、
自己肯定に無理やり紐づけているのではと思うのです。

これがどんな影響が出るかというと、意思決定です。
ちょっとずつ自分の本当の快・不快からずれて積みあがった投資に、現在の意思決定をゆだねるならば、それはあなたの本当に望むものと「似て非なる」ものを欲しがることになります。

この、似て非なるが曲者です。
例えば私は、自由な働き方を求めて、生産性の高いAI系の専門性を身に着けるべく投資をしましたが、そこで「未来はAIだからだ」とAIに縛られ続けて仕事を行うのは、大変残念なことです。
(実際、今は私はマーケティングに移行しています。もしかしたら数年後には、バイオ分野を学んでいるかもしれません)

故に、私は意思決定では「マルコフ過程的意思決定」という造語に従っています。マルコフ過程は、数学の確率論やシミュレーション分野(MCMC)で使われている用語で、「過去どのような遷移があったかではなく、あくまで現在の状態だけで次の動きを検討する」という性質を持ちます。
※おおざっぱに書いています

尚、マルコフ過程的意思決定を持つことの副次的な作用は、
「過去のトラウマ・苦い過去との向き合い」ができるとこですね。

実は、びっくりするぐらい貧しい時代がありまして、
その時の感覚は、稼げるようになった今でも残っています。

ただ、その感覚は過去からくる今の私を形成している参考情報なだけで、
今の私の意思決定は、あくまで現在の私のステータスと外聞環境で
判断すべき、というように割り切れます。
まあ、簡単に言うと「金の亡者」になって、私の快・不快を妨げないようにするためですね笑

とまあ、今日もつらつら書きました。
それでは、また、どこかで。

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