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眼瞼下垂(後天性、先天性)
二重(切開、埋没)
などの瞼の手術は非常に繊細な技術と解剖学的な知識が必要とされます。
術前には、しっかりと説明を行います。

例えば、眼瞼下垂では、下記のようなことを説明しています。

〔病名〕
・眼瞼下垂
・腱膜性眼瞼下垂

〔症状〕
・瞼が下がって見えづらい
・瞼があけづらい
・眉毛が下がり、とぼけたような顔になる
・額に皺を寄せる
・額に力が入り頭痛がする
・瞼が開きづらいため、首を曲げて顎を挙げて物を見る癖が出る
・二重の形が変化して、幅がかわる
・慢性の肩こりや自律神経失調

〔手術、検査、処置の内容〕
・眼瞼下垂の手術を行います。
・手術は、皮膚切開を行い、眼瞼挙筋(及びミュラー筋)の調節を行います。
・手術の時間は1時間~1.5時間程度です。

〔手術のために必要となる検査〕
・麻酔や手術に必要な検査(採血、レントゲン等)を行います。

〔手術の必要性と手術しない時の経過予想〕
・瞼は下垂したままです。

〔他の治療法との比較、その利点と危険性〕
・余剰皮膚切除
・埋没法による皮膚の挙上

〔手術自体の危険性及び予測しうる合併症と予後〕
●瘢痕
・必ず傷痕が残ります
・瞼が拘縮し変形することがあります。
●痛み
●感染
・抗生剤の投与を行いますが、創部の状態によっては、感染のリスクがあります。
●再発
●出血
・内出血
・内出血の改善には個人差がありますが、数週間から1ヵ月程度かかることがあります。
●腫れ
・腫れの改善には数週間から数か月かかることがあります。
・個人差があります。
・完全に腫れが引いて、落ち着いた形になるには半年程度かかります。
●再手術
・追加で手術が必要になることがあります。
●左右差
・腫れ具合・治癒過程などの影響で、左右差がでることがあります。
・元々の左右差
 ・局所麻酔による眼瞼挙筋の麻痺
 ・局所麻酔によるミュラー筋の収縮
 ・ヘリングの法則(片側の眼瞼下垂を治すと、対側が下垂する)
 ・きき瞼
 ・手術中の痛みによる追加の麻酔
 ・修正が必要になる場合があります 
 ・次第に改善することが多いため、修正は術後3~4か月過ぎてからになります。
・程度が強い場合は、術後すぐに行うこともあります。
●目のゴロゴロ感
●充血
●結膜炎
●瞼の形態の変化や線
 ・瞼の形態が変わります
 ・皮膚の変化により予定していないところに線ができたりすることがあります。
 ・瞼の皮膚の形態によっては、釣り目になったり、猫目になったりすることがあります。
●二重の幅の変化
・腫れの具合や治癒過程により、重瞼線の形や幅に左右差がでることがあります。
・二重の幅は半年程度かけて狭くなっていきます。
●二重ではない部分の皮膚のシワ
 ・上眼瞼の皮膚が薄い場合や余剰の皮膚が多い場合は多重瞼になることがあります。
●乱視の変化
 ・乱視になったり、乱視の形態が変化することがあります。
●兎眼(眼の皮膚潰瘍)
●球後出血
・術後に眼の奥に出血すること、緊急の処置が必要になることがあります。
・異常な痛みが術後にある場合は、教えてください。

〔麻 酔、輸血等の必要性〕
・麻酔は(局所麻酔・静脈麻酔・全身麻酔)で行います。
・麻酔に対して、アレルギー等があり、全身状態が増悪することがある場合は、手術は中止して、必要に応じた対応を行います。

〔通常は発生しないことが起こり得る重大な危険性〕
・麻酔に対するアレルギー
・その他、予期しづらい合併症

〔その他〕

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