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免疫機能を高めると言われている‟霊芝”は、生薬ではお馴染みです・・・

毎日、不溶性食物繊維のβグルカンを追い続けながら、その含有量が多いキノコを徹底解剖しております。

今日は、漢方の生薬でもお馴染みの‟霊芝”です。

霊芝は画像のようにサルノコシカケと呼ばれています。ちょうど猿が腰かけられるような大きさで安定感もありそうですよね。

そして、別名、万年茸(まんねんたけ)とも呼ばれ、乾燥させると長年にわたり原型を保ったまま長期保存ができるため、そう呼ばれるようになったそうです。

その効能は、さすがに生薬で重宝されているだけあって、免疫機能をアップさせるには十分な作用が確かめられています。

食品免疫学事典を引用すると次のように書かれています。「グルコースとガラクトースが主構成糖である多糖に、マクロファージ貪欲能の増強及びサイトカイン類の産生促進作用が認められた。その作用による腫瘍転移の抑制が期待されている」と。

ここで言うマクロファージとは白血球に分類される免疫細胞の一つですが、侵入してきた外敵を食べて死滅させる(貪欲)能力を増強するとあります。

また、サイトカインとは免疫細胞から分泌される低分子のたんぱく質で、細胞間の情報伝達を司っていますが、そのサイトカインを産生促進するとあります。

いずれも、免疫機能を高める働きをして、腫瘍の転移を防いでいるということでしょう。

ただ、薬機法の関係で‟がんに効く”などの表記はできませんし、抑制作用がある程度の認識、そのような見方もあるという程度でいていただければと思います。