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税務調査が怖いのですが・・・

「税務調査の連絡が来てからというもの・・・心配で心配で、夜も眠れません。」
ここまで心配に思う方も、本当に存在します。
職業として税務調査に立会う税理士を除いて、税務調査なんて百戦錬磨!という方は、普通いないわけです。

目次
■. 怖さの要因とは
■. 調査官と査察官
■. 知れば知るほど怖くない


■怖さの要因とは

税務調査というのがなぜ怖いのか、不安になるのか、考えてみると「オバケ」と一緒ということかもしれません。
オバケというのは、(見たことはありませんが)ボヤァとした印象だから怖いのであって、その正体も見た目もハッキリしていれば、怖くもなんともないのかもしれませんね。
税務調査も、人から聞いた話だけで、イメージが悪く、また(何をされるのか)ハッキリしないものなので、非常に怖く感じるのでしょう。

「真面目にやってるのに、多額の追徴を払わされた!」

「普通の取引なのに、なぜか税務上ダメだと指摘された」

「税務署から不正をやっていると言われた」

こんな経験談を聞くことが、税務調査のイメージが悪くなる理由の1つでしょう。
痛い目にあったのは、その会社が税金をごまかすなどの悪いことをしていたり、税務調査での対応が悪かったりすることがほとんどです。
正しい対応方法さえ知っておけば、ほとんどの税務調査で嫌な思いをすることはないのです。


■調査官と査察官

社長に「税務調査ってどんなもんだと思ってます?」と聞くと、古くは映画「マルサの女」のインパクトが強いのか、数年前にテレビ朝日で放送された米倉涼子主演のドラマ「ナサケの女」のイメージがあるのか、散々下調べをした挙句、突然やってきては、警察のガサ入れのようなことをされることを想像している方も多いようです。

よくある大きな勘違いは、「税務調査=マルサ」ではありません。
税務調査は「国税調査官」が行っているもので、「マルサ=国税査察官」が行っているものとはまったく違うのです。
もちろん、調査官も査察官(マルサ)も、同じ国税所属の公務員です。
しかし、やっていることも、与えられた権限もまったく違います。

マルサ(査察官)が行うのは「強制調査」と呼ばれるものです。
マルサは裁判所の令状を持ってきますので、会社にそのまま上がり込んできますし、書類などを押収されることもあって、それはそれは大変なことになります。
しかし、これは脱税をしているなど、悪い方が対象になる話です。
普通は、マルサが入ったりはしません。
マルサが令状を持っているということは、国税が下調べなどを入念して、脱税をしていることはほぼ間違いない、ということを裁判所が判断したということです。
裁判所も簡単に令状を出したりはしませんから。


■知れば知るほど怖くない

一般的な税務調査は、通称「任意調査」と呼ばれていて、当然裁判所の令状などありません。あくまでも税務署が「税務調査をしたいです」と言って、
納税者の方が「はい、いいですよ」と了承するから実施できるのが税務調査(任意調査)なのです。
テレビで報道されているような「ガサ入れ」などの行為はないので、心配することはありません。

また税務調査が怖いと思う理由に、調査官という「人が怖い」と思っている場合もあるようです。
税務調査は、脱税など悪いことをした会社や社長を取り調べるために行われるものではなく、あくまでも税務署に提出された税務申告の内容が正しいかどうかを確認するためのものですから、極端に調査官を怖れる必要はありません。
調査官の態度が大きかったり、言葉遣いが悪いような場合があり得ますが、社会人としての対応として疑義を感じるのであれば、調査官本人に指摘して、是正を促しても構いません。
悪いことをしていないのであれば、税務調査といえど、普通のビジネスシーンと同じようにふるまえばいいのです。

税務調査を知れば知るほど、怖がることはなくなります。
まずは、税務調査に対する正しい知識と理解を得ることが大切なのです。



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