COPDリハビリテーションcore outcome set


core outcome set(COS)の定義

Mathioudakis, Alexander G, Fekri Abroug, Alvar Agusti, Per Bakke, Konstantinos Bartziokas, Bianca Beghe, Andras Bikov, ほか. 「Core outcome set for the management of acute exacerbations of chronic obstructive pulmonary disease: the COS-AECOPD ERS Task Force study pro tocol」. ERJ open research 6, no. 3 (2020年9月14日): 00193–02020. https://doi.org/10.1183/23120541.00193-2020 .

core outcome set (COS) is a consensus-based minimum set of clinically important outcomes that should be evaluated in all RCTs in specific areas of health care


Souto-Miranda, Sara, Isabel Saraiva, Martijn A SpruitとAlda Marques. 「Core outcome set for pulmonary rehabilitation of patients with COPD: r esults of a modified Delphi survey」. Thorax 78, no. 12 (2023年9月27日): 1240–47. https://doi.org/10.1136/thorax-2023-220522 .

【はじめに】 慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者を対象とした肺リハビリテーション(PR)の臨床試験で報告されるアウトカムや評価基準には異質性が高い。これは研究の比較可能性とPRのベンチマークを妨げる。このような課題を克服するために、我々はコアアウトカムセット(COS)を開発した。

【方法】 この研究は、システマティックレビューと2つの質的研究に基づいており、開始当初から患者が参加している。2ラウンドのデルファイ調査は7ヶ国語で実施された。参加者の70%以上が7~9点(極めて重要)、両群の参加者の15%以下が1~3点(それほど重要でない)と評価したアウトカム(n=63)は、自動的にCOSに含まれ、一方の群のみが極めて重要であると評価したアウトカムについては、著者らがさらに会議で議論した。

【結果】 合計299名(n=229医療従事者/研究者/政策立案者;n=70COPD患者と非公式介護者)が参加し(継続率83%)、29カ国/5大陸をカバーした。第2ラウンドの後、6つのアウトカムが含まれ、会議で3つのアウトカムが追加された。最終的なCOSには、呼吸困難、疲労、機能的運動能力、健康関連QOL、健康行動/ライフスタイル、疾患に関する知識、下肢筋機能、個人目標、問題となる日常生活動作が含まれている。

【結論】 COPD患者のPRのためのCOSが利用可能になり、研究の一貫性と比較可能性を高め、PRのベンチマークを行い、提供されるケアの質を向上させるために、様々な関係者が利用できるようになった。今後の研究では、中核となる尺度を確立し、このCOSの利用状況を調査する必要がある。


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