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中学受験と塾との相性

中学受験をする場合、塾に通わないで合格する子はほとんどいません。
そして、通常中学受験塾のカリキュラムは小学3年生の2月からスタートします。

小学校2年生から3年生の段階では、カラーテストではほとんど満点を取ってきます。小学校低学年のうちは、学校での勉強では差が出ません。
「毎回満点を取ってくるのだし、3年間がんばって勉強するのだからうちの子も開成とか目指せるようになるはず。少なくとMARCHの付属は合格するはず」
と思ってしまいます。


中学受験の過酷さの一つが、親の過大なる期待と言うのがあると思っています。それと、始めて見ないと本当の実力がわからないという事。

夢を持って中学受験塾に入って、初回の偏差値の出るテストで、体温かと見まごう偏差値を取ってきて愕然とすることになるのです。

塾の試験で偏差値が40を割っている、という事はほとんど授業を理解していないと思って良いです。
「復習不足だから」「計算ミスが無くなればどうにかなる」などと言うレベルではない場合がほとんどです。
もしくは、本人に全くその気がなく学習を拒否している可能性もあります。

新4年生で入った塾で良い成績を取っていても安心できないパターンもあります。
4年・5年・6年の必要学習量は2:3:5くらいになります。
4年生のうちからフル回転で、これ以上学習量を増やせないくらいにやって、好成績を取っている真面目なお母さまと素直で従順なお子様の組み合わせでありがちです。

自分の子供の実力が、始めてみないと解らないのに、実力にあった塾に入らないと子供が伸びないというのが中学受験の世界なのです。

「行けるところに行けばよい。」
と言う、軽く始めてみたら最難関レベルにまで到達してしまった、と言う事例が本当に存在しているのが、話をややこしくしています。
小規模塾では対応できずに6年生で転塾することもあります。

「完全家庭教師であれば完璧です。」
と、言いたいところですがそうでもありません。
塾での他者との闘いの経験が無いと、どうしても本番で弱くなります。

塾の先生が体罰や恫喝をしてくる場合、悩むことなくやめるべきでしょう。
3年間で転塾は1回。

塾との相性があまりよくなくて、成績が振るわない子供を見ると、塾選びの前に少し相談してくれればよかったのに、と思うこともあります。
右隣の優秀なお子様と、左隣の成績中位のお子様では合う塾は違います。
活発で授業中に積極的に発言するタイプのお子様と、ひたすら真面目に話を聞くタイプのお子様とでも合っている塾は違います。
家庭学習にしっかりと付き合えるご家庭とそれほどはできないご家庭でも違ってきます。

送り迎えの問題や塾弁の問題。
各ご家庭ごとに正解は異なります。

ご依頼を受けるのが何らかの困難を抱えていることが多いからでしょうか。
塾選びが成功とはいえないご家庭を見かけます。
幸せな受験生活を送るために、慎重に塾選びをしてほしいと思っています。


【こんな方からのご相談をお待ちしています。】
志望校にどうしても合格したい。
頑張っているけど実力が伸びない。
成績の乱高下が激しいなど中学受験に関する悩み事、現在通っている塾や現在の学習方法に関するセカンドオピニオンなどぜひご相談ください。

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