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国際教育は1日にしてならず

1989年に設立された都立国際高校。
多彩な言語のバックグラウンドを持つ生徒を多く集めて、英語教育も充実した英語教育を提供しています。国際バカロレア(IB)コースもあり、広く認められている「国際」教育を提供している都立高校と言えるでしょう。
唯一の問題は、男女比が3:7程度と女子高に間違えて男子が入ってきてしまった感という話があることぐらいでしょうか。
30年以上の歴史を重ねて、唯一無二の教育を実践している学校と言えるでしょう。

2008年に設立された都立立川国際中等教育学校。
帰国子女の受け入れ数は30/160名と多くはありません。帰国子女は日本語受検と英語受検とがあるようです。試験日が1月25日と、帰国子女受検の最期を飾る日程であることや立地の面から比較的緩やかな受験になっているようです。
国際高校と異なり、IBコースは設置されておらず、英語の授業時間が一般の公立中学より少し多い程度となっています。
学校側が企画する海外研修プログラムがあることが、国際的な学校ということなのでしょう。


国際教育をセールスポイントとしている学校は近年増えてきています。
英語の授業時間を増やし、外国人講師を雇い、海外研修を実施すれば、立派な国際教育が出来上がります。

でも、本当ですか。
旧来の読解中心の指導が得意で英会話が全くできない先生が教えていませんか。
外国人の先生は、TESOL(英語以外の話者に英語を教える先生の資格)を持っている先生が指導していますか。
海外研修の訪問先は、大手旅行代理店任せではありませんか。交換留学であれば、交換先の生徒は何名くらいどれくらいの期間日本にいますか?

TESOLの有資格者は日本以外の国でいくらでも働き口があります。十分な給与となると、日本人の先生との給与水準と齟齬がでるため、なかなか採用しにくいのか、有資格者がいるとはっきりと言う学校はほとんど見たことがありません。
海外研修先でどこが相応しいのかの判断をいきなり英語の先生に求めるのは酷な話です。結果として大手旅行代理店の言うとおりになるのでしょう。
でも、歴史を積み重ねることで研修先は磨かれているように思います。
また、交換留学についても男子校なのに交換留学先が共学なので女子生徒が留学生としてやってくるという学校は、本物だと思います。そして、これも
1年2年で出来ることではありません。


新しい学びの形。
これは、いきなり出来上がるものではありません。
小さな失敗の上に洗練された学びの形があると思います。
国際教育についても同じだともいます。
看板で「国際教育やってます」と謳っていても、その実態が本当に伴っているのか。確認をしてほしいと思います。


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