学力は正規分布している
学力という言い方が正しいのかIQという言い方が正しいのか良くわからないのだが、ここでは世間一般に考えられている学力ということで考えてみたい。
およそ、今の小6の人数は100万人。東京大学の定員が3000人。すなわち東京大学に入学できるのはその年齢のおよそ0.3%という事になる。
旧帝+東工一橋+早慶でおよそ3万人。すなわち3%の人数という感覚で間違えていないと思う。
そして、全国の進学校がその3%の枠を目指して勉強をしている。
もちろん全員ではないのだが、イメージとしては間違えていないだろう。
ではFラン大学とも言われるボーダーフリー大学はどれくらいなのかと言うと、大学進学率が60%となった現在においては全体のちょうど真ん中、上位から50%~60%くらいの学力の人が進学していることになる。
学力的に下10~15%となると、高校に入学はするものの、卒業するのは80%以下というゾーンになってくる。高校生でありながら、小学生の算数が理解できていない。漢字が混ざった文章だとよく読めないので意味が分からない、という事になってくる。
学力上位10~15%についてはGMRACHだとか地方国立大学だとか言われていて注目されるし、その層にいる人は自ら発信する能力があるので注目もされやすい。
しかし、その人数と同じだけの人数が学習に大きな困難を抱えていて、場合によっては生活にも困難をきたす可能性が高い、ということは知っておかなければならない。
そこで、多くの学校が掲げ気ている言葉
noblesse oblige(ノブレス・オブリージュ)
中学受験をする子供はとても恵まれている存在なのに、同じように中学受験をする子供たちとの比較しかできていない。そうすると、とてつもなく賢い子や考えられないほど裕福なご家庭を目にすることになり、それと比較すると自分は全く恵まれていない、と感じてしまうのだ。
実際は中学受験をしない人と比べれば高い学力もあるし、塾に通わせてもらえるだけの財力のあるご家庭なのだ。
一部の私立小学校から私立中高に進学する子は、金銭的に恵まれず学力的に低い子と出会うことの無い人生を送っている。
貧富の差による教育格差は仕方が無いと思う部分はあるのだが、それが下位層の断絶まで生んでしまわないことを望んでいる。
自分の学力が高い人。
その真逆の立場の人がどこかにいますよ。
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