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慶應義塾大学安藤寿康名誉教授が言う「遺伝が9割」の意味を考える

誰あろう、自分が在籍しているときは助手としてゼミの指導をしてくださった先生です。この3月に慶應義塾を退職されています。

助手時代の安藤先生は、ヴァイオリンのスズキメソードの信奉者でした。
「指導方法が優れていれば誰でもヴァイオリンが上手に弾けるようになる。それと同じように指導方法が優れていれば誰でも学力を身につけることができる。」
と、熱く語っていたのが忘れられません。
30年の時を経て、得られた結果は「遺伝が9割」という本を出版するに至っています。

教授の言うところの「遺伝が9割」。
世間一般で分かりやすく言われてい言葉に置き換えると「地頭」ということになると思います。

教えていて、ものすごく呑み込みの早いことなかなか理解が進まない子がいるのは確かです。
呑み込みの早い子は次々と勉強を進めていくことができますから、呑み込みの遅い子よりもこなせる学習量が増えやすいので比較的良い成績を取れることになります。

では、地頭が全てなのでしょうか。

成績=能力×努力+環境

成績に関わる要素は能力・努力・環境だと思っています。

努力量≒学習量
努力量とは概ね学習量を意味していると思って間違いありません。

どれだけ呑み込みが早い子でも、本当に勉強が嫌いでやらなければ良い成績は取れません。
能力が高い子は低学年の時に、さして学習をしなくても良い成績を取っていた記憶があるため、努力をするということを知らないまま6年生にまでなってしまう場合もあるのです。

呑み込みがやや遅いお子様でも、勉強をし続けられる子もいます。もくもくと課題をこなし続けられる、あの姿勢はだれでもマネができるものではありません。

環境
これは、住環境などの物理的な環境のこともあります。
それと共に家族と御本人との関係という心理的な環境もあります。
運の部分もあれば、保護者様が整えられる環境もいろいろとあります。
この環境要素は1割程度だと思います。


遺伝の要素は確かに大きいのですが、それを乗り越えられる要素はいくらでもあります。

そして、中学受験で何より大切なことは、努力をしたと言う事実だと思っています。


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