読むSOZO KOTOTOI RADIO #18 謝世輝「第三の世界史」から想像トーク！

毎週木曜AM7：00に更新中の音声コンテンツ「SOZO KOTOTOI RADIO」。このラジオの公式note担当、本間海鳴と申します。こちらのnoteでは、更新されるラジオの要約と、ラジオを聴きながら私が考えたことや想像したことなどを文章の形でお送り致します！

このラジオでは、毎週本の一節を紹介し、そこから着想を得て想像・妄想した、 未来の社会や人の価値観の変化などを超主観トークでお届けしています。

ラジオパーソナリティはオリジナルミュージカルを制作・興行する株式会社Protopia代表の水島さんとアシスタントのわかなまちゃんです。

それでは、第18回の内容も振り返っていきましょう！

今回の一節📗

第18回で取り上げられたのは、謝世輝「第三の世界史」からこの一節。

「10世紀になるまで、西洋にめぼしい文明は育たなかったのです」

謝世輝「第三の世界史」

日本で教えられる世界史は、西洋中心のものが多いそう。
この本は、西洋中心の世界史ではなく、全地球的視点に立って書かれた『本当の』世界史を教えてくれる本のようです。この本から取られた一節から、今回もどんな妄想が広がっていくのでしょうか？

第18回目のトーク内容💭

このラジオのパーソナリティである水島さんは、今回の本を読んで、「マーケティングの原点は西洋中心の歴史の中にあった」ということに気付いたと言います。

文明ができるよりもっと前の地球。そこに住む人は、二つの種類に分けることができるのではないかと言う話から始まります。「豊かな土地に住んでいる人」と、「豊かではない土地に住んでいる人」です。「豊かではない土地に住んでいる人」は、豊かな土地から資源を襲って手に入れてきました。

その連鎖が現代まで続いた結果が「マーケティング」なのではないか、と水島さんは続けます。
今私たちが生きている世界で、新しくお金が湧いて出てくるということはありません。お金を得るには工夫が必要です。その工夫の一つが、略奪と虚偽になってしまっている可能性があります。
自分たちの資産を増やすために、周りを利用する。他の土地を犠牲にして、自分が豊かになる。それが経済のベースになっているのかもしれません。
ラジオ内では、そのサイクルのことを「自作自演」と表現します。自分たちで問題を生み出して、自分たちで解決策を提示することでお金を儲けているのです。

では、私たちはこれからもずっと奪い合っていくしかないのでしょうか。

話は、冒頭の「豊かな土地に住んでいる人とそうではない人」のところに遡ります。
そもそも、どうして彼らは奪い合うようになってしまったのでしょう。元はといえば、「豊かではない土地に住んでいる人」に、資源を快く分け与えてあげなかったのが原因なのではないでしょうか。
資源が足りず、大変な思いをしている人たちを理解してあげなかったことが、奪い合いの根本理由なのです。

理由が分かれば、改善もできていくかもしれません。利益や資源を独占する必要はなく、みんなで一緒に成長するという選択肢も出てきます。
今の経済の悪い部分を、もしかしたら変えられるかもしれない。今回の一節から、水島さんはそう感じたと言います。

大きなことをしなくても、小さなことでみんなが幸せになれる。そんな考えから、一つのストーリーアイデアが生まれていきます。

タイトルは「メサイア・コンプレックス」。
人間の世界で上手くいかないので、異世界に転生してメサイア（救世主）になりたい！と妄想する人が増えている現代。でも現実では異世界に転生することも、救世主になることも、なかなか難しいところです。
しかし、身近な人に少し親切にすることはできます。そんな小さな行いが、もしかすると誰かの救世主になるかもしれません。

私たちは自分の利益だけではなく、他の人の利益にも目を向けていく必要があるのかもしれません。小さなことが、いつか世界を変えると信じて。

本間の感想🤔

今回も面白い回でした！　なぜ奪い合いが始まってしまったのか？　その理由を考えると、そこに希望が見えてくる。思考をがらっと変化させるヒントを貰えた気がします。

私自身、「今の商売って、結局は騙し合いだよなぁ」と思っていました。
広告はどんどん過激になって、いくらでも言い訳できるような文言をいっぱい並べて、他社の商品を蹴落として自分を選ばせようとしてきます。インターネットでは「面接で落とされない上手い返し」がバズって、大して能力が無い自分をいかに大きく綺麗に見せるかを競っています。
結局、「質が良い物」よりも、「宣伝が上手い物」ばかりが世に出回っていく。それはまさに経済が生んだ悪循環だな、と思います。

このラジオを聴いていたら、「フォレストガンプ」を思い出しました。すっごい能力がある、というわけではない主人公が、ただ自分の正しいと思うことをバカ真面目に貫いていたら幸せになる、という映画です。今私たちに必要なのは、フォレストガンプと同じ考え方なのかもしれません。

でも、人間が利益を独占せずにみんなで分け合うことって本当に可能なんでしょうか。
本当に、平等にみんなが幸せになる世界を作ろうと思ったら、それこそフォレストガンプみたいな人に全地球を任せるしかないと思うんですよね。史上最高の優しさを持った独裁者。そんな人に任せるしかない。みんなが稼いだお金を全部その人に預けて、その人の裁量で全部振り分けてもらう。それでしかもう、平等な世界なんか実現しない気がします。
あ～、でも口の上手い人なんかは、自分がいかに優れているかをその独裁者にアピールしてお金を多くもらったりするんだろうな。優しい独裁者はそれに騙されたりもしてしまうんだろうな。やっぱり人間みんなが、他の人に優しくならないとダメですね。私も優しくなれるよう頑張ろうと思います。

皆さんは、世界を良くするために何から始めてみますか？

↓↓第18回目の本編はこちらからお聞きになれます↓↓

#18 謝世輝「第三の世界史」から想像トーク！ by SOZO KOTOTOI RADIO

タイトルにもなっている「KOTOTOI（言問）」には、「共に語ること」という意味があります。このラジオを通して、パーソナリティであるお二人の想像・妄想を広く知ってもらうこと、そして、リスナーの想像・妄想も広げ、色々な意見や考えを互いに知ることを目的としています。誰かの妄想から着想を得て、自分の想像力をどんどん豊かにしていくのが「KOTOTOIラジオ」の目指すところらしいです。

聴いた人の想像力も刺激し、新たな考え方を取り込むことができる「SOZO KOTOTOI RADIO」。本編ラジオも、noteも、どうぞよろしくお願いいたします。ぜひ皆さんの想像・妄想もお聞かせください！

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