見出し画像

0135 - バジル料理が食べたくなってきた話

t= 7 d= 3

地元(静岡県袋井市)の飲食店が連携して始めたテイクアウト情報まとめサイト『ふくろいごはん』の取組みについて静岡のテレビ局が夕方のニュース枠で取り上げてくれた。(ありがとうございます)

参加店舗の中から今回は『宝鮨』さんをフィーチャーしてもらったのだが、放送直後に早速テイクアウトの注文が入ったそうだ。とてもありがたい。

そんな『ふくろいごはん』のサイト内に『生産者』というコーナーが追加された。袋井にゆかりのある生産者さんのプチインタビューと、その食材を使った料理が食べられるお店を紹介。地元のこだわり食材を知ってもらうことで飲食店メニューの魅力が高まるし、お客様にも『地元っていいな』と感じてもらい、より美味しく味わってもらえれば、作る人・料理する人・食べる人、みんなが幸せになれる。

まずはの掲載は、森の姫牛でおなじみ『森静畜産』さんと、メロンの温室を再活用してバジルを作る『リンリン・ファーム』さん。

その『リンリン・ファーム』さんの取材は自分が担当させてもらった。

画像1

画像2

忙しい最中なので、30分ほどの手短な見学&インタビューだったが、話がとても興味深くて面白かった。というよりも、聞いていて単純に『袋井って良いな』と思えて嬉しくなった。

本当はもっと長いインタビュー記事にしてストーリーとして読んでもらえるほうが良いのだろうが、こんな情勢なのでサイトは『スピード感ある更新』を意識しており、まずはなにより『少しでも早く公開して存在を知ってもらおう』を重視して動いている。『ふくろいごはん』は有志が集って運営しているサービスなので、自分も含めて各自本業の合間をぬって進めており、コンテンツ作りにじっくり時間がかけられないという真面目な事情もある。

というわけで、サイトの生産者ページに掲載されている情報はとても少なめ。せっかくなので『リンリン・ファーム』さんの取材メモをここに記しておこうと思う。ほぼコピペな点はご容赦を。

----------------

memo
リンリン・ファーム 代表 鈴木啓道(ひろみち)さん

元々は東京のバーテンダーで働いていた

イタリアに行ってバジル料理の美味しさに感動した

親が昔メロン栽培をしていた
空き温室が目立っていたので
活用して何かできないかと考えていた

ナポリと袋井は気候条件が近いことを知る
本格バジルを袋井で作ってみたい、広めたい

イタリアの品種を取り寄せて栽培を開始

まずはメロンのノウハウを流用して栽培
最初はことごとく失敗
試行錯誤して温室でのバジル栽培のノウハウを確立

ガラス式のメロン温室を利用するメリット
・ビニールハウスに比べて光の透過率が3倍
・自然災害に強い
・冬で気温が下がってもコスト低めで栽培できる
(バジルは15℃で栽培可、メロンは25℃以上必須)
→通年で安定して質の良いバジルが作れる

個別の鉢植えで栽培しているのは土が病気になった際のリスク回避のため

袋井は全国トップレベルで日照時間が多い地域
この地域の温室はバジルやハーブを育てるのにものすごく適している
他に日本で本格的にバジル栽培をしている地域は沖縄くらい
ガラス式温室でバジル栽培しているのはリンリンファームさんくらい

東京の名店をはじめ北海道から九州まで全国の飲食店から注文が入る

おすすめ
パスタ ジェノベーゼ

個人販売も可能(100g単位で)
旬は春から初夏(暑さに弱いので真夏は取り扱い注意)

野望
もっとバジルを使った料理を日本に増やしたい

----------------

以上がメモした内容。

画像3

画像4

↑とても楽しい時間だった。

ちなみに『ふくろいごはん』の参加店舗の中では、『IZACAFE coo-kai?』と『Honey!ハニー!!』の2店がリンリン・ファームさんのバジルを昔から仕入れて料理に使っているそうで。そんなcoo-kai店長わくつぼさんと、Honeyオーナーこうぞうさんも同行してお話を伺っていたのだが、御二方とも「このバジルが無くなったらお店をやっていけない」と熱く語っていたのが印象的。

わくつぼさん曰く「ウチの看板メニューのピザやパスタは、リンリンさんのバジルのおかげでどこにも負けないものが出せてると思っている。海外から取り寄せたバジルではフレッシュさが出せない。配送のタイムラグ無しで、採れたてバジルが通年で直接手に入る環境は本当に恵まれている」とのこと。

こうぞうさんも「ウチもイートイン限定でバジル焼きそばを出していてね。バジルは熱に弱くて冷めると一気に風味が落ちちゃうんだよね。せっかく新鮮なバジルを使った料理が作れるから、風味が落ちない出来立てで食べてほしくて、テイクアウトメニューにできないんだよね」と話していた。

どちらも聞き捨てならない。袋井は『フレッシュなバジル料理が楽しめる街』として特化しているという嬉しい事実。こんな状況なので気楽に言えることではないのかもしれないが、ぜひお店に行って出来立てアツアツな状態で食べねばである。

『ふくろいごはん』は、ご家庭と飲食店を繋げるだけではなく、生産者さんと飲食店さんの新たな繋がりを作ったり関係性をより深めるきっかけにもなるといいな思っている。その先に『袋井といえばコレだよね』という新たな地元の名物メニューが生まれることも密かに期待している。

↓リンリン・ファームが気になる方はぜひコチラを。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?