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0418 - 辛さの目安はアテにするのが難しい

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「ピリ辛」「激辛」「地獄辛」など、辛い食べ物には様々な「辛さの目安」が表示されている。

辛さは刺激。人によって感じ方には大きな差がある。

「ピリ辛」と書かれていたので刺激を求めて食べてみたものの、全く辛くないってこともあった。「地獄辛」と書かれていたので相当な覚悟をもって挑戦してみたものの、苦しむことなくすんなり食べてしまったってこともあった。反対に「ピリ辛」となっていて程よい刺激のつもりで口にしたら火を吹くほど辛くて悶えたこともあった。

辛さの度合いが自分の思い描いた通りかどうかは、実際に食べてみなければ分からないことがほとんどだ。事前予測が本当に難しい。

いちおう辛さは「スコヴィル」という単位を使って数値で表すことができるようだが、唐辛子をそのまま口にすることは無いし、その辛い材料をどのくらいの量使っているかによって刺激の感じ方はガラリと変わる。あくまで参考程度にするしかない。

その昔、ライブ(ドラム)を行うため埼玉県の熊谷に行った際に立ち寄ったラーメン店の話。

メニューを見ると「らーめん」の隣に「辛いらーめん」と記載されていた。どのくらい辛いのかが気になったので、注文を取りに来てくれたおばちゃんに質問してみたところ、返ってきた答えは以下の通り。

「そうね〜、私にとっては辛いわね」

、、、何の参考にもならなかった。

とりあえず食べて確かめてみるしかないと思い注文してみた。しばらくしてやってきた「辛いらーめん」のスープを一口すすった瞬間、大きな衝撃を受けた。

「全く辛くない」

え、これ、辛い成分が入っているの?と疑ってしまうレベルだったので、おばちゃんを呼んで正直に「辛さが全然感じられないんですけど」と伝えたところ「これで調節してみてね」と言ってテーブルに置いてあるラー油を指差された。

ちなみに、他のメンバーは普通のらーめんを注文。見た目はほとんど変わらない。辛さの調整のために使ってねと言われたのは、最初からテーブルに設置してあるラー油。

たしか「らーめん」と「辛いらーめん」の値段差は200円だった。これなら、普通のらーめんを注文して、気が済むまでラー油をかけて食べても同じじゃないかと、憤りを感じたことを今でもハッキリと覚えている。

このエピソードから学べることは2つ。

1. 辛さの目安は(特に他人の言う辛いかどうかは)アテにならない。

2. 食べ物の恨みは尾を引きやすい。


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