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0466 - 意外と平気だった

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20年以上暮らした東京を離れて、地元(静岡県袋井市)へUターンして間も無く2年が経とうとしている。地元へ戻ることに関して、東京の友人知人から何度となく言われたことが「地方ってつまらなくない?」とうこと。

たしかに、映画・音楽・講談・展示イベントなどの「体験できる娯楽コンテンツ」は都会のほうが圧倒的に多くて、常に選びきれないほどあるし、何か欲しいなって思った時に「リアル店舗で手に入る率」も圧倒的に高い。

そんな環境に20年以上どっぷり浸かってきた身として、都会を離れてどんな感じかというと、、、正直「別に平気」だったりする。

元々は本やCDなど、自分が好きな娯楽コンテンツは手元に置いておきたい派だった。手元に「物として増えていくこと」が喜びに直結していた。相当な深い事情が無い限り「手放す・処分する」なんて考えられなかった。

ところが、5年ほど前、暮らしのトラブル(行き違い)で倉庫に保管していた本・CDなどが全て破棄されてしまうという事件が起きた。その時はさすがにショックが大きかったが、手元から物が無くなったことを「仕方ない」と割り切れた瞬間から、ビックリするほど平気になった。むしろ身軽になったことで気分的にスッキリした感覚のほうが大きい。

地元は地元で「この土地じゃなければ楽しめないこと」がとても多いし、量ではなく質という意味で、個性が光っているお店も多い。変な言い方だが、都心暮らしに未練を感じていたら地元の良さに気づきにくかったように思う。身軽になったからこそ、気づくことができる気持ち(視野)の余裕ができたのだと思う。

何をどう楽しむかは、その人の気の持ちようでどうとでも増やせられる(広げられる)し、自家発電的に目の前にある素材を新しいカタチへと調理することだってできる。

1つハッキリ言えるのは、「地方は何もなくてつまらない」なんてことは全く無い、ということ。

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