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0319 - 初めて車を買う(後編)

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前回書いた通り、いよいよマイカーを持つ決意を固め、会社名義でカーリースするのが良さそうだなというところまで来た。

そこから、知り合いツテで法人としてカーリースできるオススメな業者や担当者の方を紹介してもらえないか相談しまくった。

そんな中、あるイベントで知り合ったお兄ちゃんからこんな提案を受けた。

「業者向けのオークションで安く買っちゃうのがいいと思いますよ」

そのお兄ちゃんは自動車販売業の免許を持っており、業者同士が取引するオークションを利用することができるとのこと。実際その方も、某外車に乗っているだが、聞けばビックリするほど安く購入しているではないか。(本当にビックリした)

その発想は無かった。そんな仕組みがあることも全く知らなかった。

翌週、早速そのお兄ちゃんの職場へお伺いしてゆっくり相談させてもらった。まずは一般的な中古車販売の値段の付きかたとは少し異なるんだよってことを教えてもらった。聞けば聞くほど興味深い。

・国産車は海外でも人気があるので、業者向けオークションではなかなか安く手に入らない
・代わりに「右ハンドル」の外車は海外では売れないので、オークションでは値崩れする傾向が強い

実際その通りで、オークションではトヨタや日産などの国産車より、新車で購入したら倍以上の価格であろう外車の右ハンドルものの方が価格が安い。しかも少しどころではなく「圧倒的に」安い。

また、国産車だと「一般層のメイン」だったり「富裕層のセカンドカー」だったりで、元の所有者がどんな人物だったのか(少なくともオークションからは)読み取れない。どちらの層かによって日々のメンテナンスに気を遣うかどうかが変わってくる(らしい)。外車の場合、所有者の層はおおよそ決まってくる(らしい)。なので、オークションの場合は外車の方が良い状態で手に入る率が高い(らしい)。そして、外車は外車でも、日本でマイナーなメーカーになるほど希少価値で高くなるということはなく、むしろマイナーになるほどオークションではそのまま低価格で出回るようだ。

レクチャーしてもらいつつ、実際にオークションの検索結果も見せてもらいつつ、最終的に狙いを定めたのが「シトロエン C3」の少し古いモデル。性能も比べてはみたが、決め手となった大きな要因は「見た目」である。見た目とても重要。

狙いを定めたものの、それですぐに手に入るわけではない。あくまでオークションなので「その車種&色が出品される」ことが大前提で、更に「落札」できて初めて手に入るのだ。お兄ちゃんからは「1〜2ヶ月はかかるつもりで気長に待っていてください」と。

これはさすがにラッキーだなと感じたが、車種・色・落札上限価格などの条件を伝えてから数日後に、まさに狙った内容のものが出品され、しかも(人気が無いからか)一瞬で落札できたという連絡が届いた。真面目に驚いた。

ちなみに、落札した車はナンバープレートの付いていない状態。公道を走ることができないため、配送先は家の最寄りの車検場に指定した。その車検場から「来ましたよ」と連絡をもらい実物を見に行った時はさすがに興奮した。だって初めての経験だし。

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ここから、警察署に行って車庫証明の手続きをしたり、車検をしてもらったりナンバープレートを付けてもらったりで、更に費用がかかったとはいえ、総額でもやはり相当に安い。数年前モデルな中古の軽自動車を買うくらいのレベルで済んでしまった。

任意保険の加入も含め諸々の手続きを終え、現在は毎日のように「マイカー」であっちへこっちへと走り回っている。仕事の予定を入れる際に、家族への確認無くガシガシ決められるようになったのは、ストレスが全く無くなって本気で良い良い。

当初考えていた「法人契約でカーリース」と比べても、半分ほどの総額で性能の高い車が手に入った。数年前のモデルとはいえ、新車ではそれなりな価格がした車種なだけあり、長時間の運転が苦にならないシートの質、アクセルを踏んだ時の加速と伸び、サスペンションが効いてガタガタしない等々、さすがだなーと感じることだらけだ。

ありがたさの極み。本当に、持つべきものは友である。

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